チャイナフリー

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
今度は寝具のお話。

チャイナが世界の工場であることは疑いもありませんし、その昔NIESなんて言われていた頃から比べると品質は格段に上がっています。
ですが、私の店では極力チャイナフリーを心がけています。といいましても、100番手以上の高級素材以外は、生地はほとんどがメイドインチャイナなのでお手上げですが、問題は染色と仕上げです。
かつて昭和30年後半~40年代、高度成長期絶頂の時代に日本では多くの公害問題が発生しました。同じことがチャイナでも起っています。成長の過程で歪みがでるのは無理もないのでしょうが、特に低価格を要求される繊維製品には染色や仕上げの過程でホルマリンなどの有害物質が残留していることがあります。

もちろん全てのチャイナ製がそうではなく、高い技術を持った工場もありますが、仕入れた商品が実際にどこで作られたのかを知ることもできません。

ヨーロッパ向けの大手向け工場なら、エコテックス規格100(有害物質に関する規格)をクリアすることが、ほぼ必要条件となっているので安心といえますが、工場レベルでエコテックス規格をクリアしているところはまだまだ少数派。先日も展示会で話をしたある企業はヨーロッパの企業と連携して、向うでエコテックス規格を取っていると聞きました。

国産も絶対安全かというとそうともいえない場合があります。チャイナで製織、染色した生地を日本で縫製すれば立派な日本製です。低価格の国産羽毛ふとんはほとんどがこうだ、と断言できますが、側は製織、染色、縫製までチャイナ、羽毛は洗浄をチャイナで行い、それを日本で充填すれば日本製表示なのです。

市場の流れが安く、安くとなっているので、コスト要求されると、どこかで手を抜こうとします(というか手を抜かざるを得なくなります)

結局素性の確認できる日本製と、安全さがほぼ確実なヨーロッパ製しか頼れないのが現状。
眠りのプロショップは可能な限り素材のルートをチェックしながら、安全で長く使える品質のものをお届けするべく、取組んでいます。

チャイナ

テーマ:よもやま話
You弁inNagahamaでの中国からの留学生の流ちょうな日本語とを思い返しながら、一方で、国会議員ぞろぞろ引き連れての小沢幹事長の中国訪問が「あれは朝貢使節団か」と揶揄されているのを思いながら感じたこと。

それは日本が大国であると錯誤して中国と対峙してしまうことの危険性です。日本は独自性を持った独立国ですけれども、歴史的に見て大国であったとはいえません。せいぜいこの40年ほどの経済力がそう思わせているだけ。前の大戦でアメリカとやった手痛い失敗はすべきではありません。

地政学的に考えれば、ユーラシア大陸は西がEC、中央がロシア、東が中国、南がインド。これらに属さない部分や境界部分は多くが紛争地域=政治的安定性があまり望めない地域ですね。ECも元々紛争地域です。

そう考えれば、東アジアの覇権国は中国ということになります(歴史もそうです)。やっかいなことに、覇権国というのはアメリカが典型ですけど、自己の主義や主張を押しつけて無理難題をいいます。
それを前提にして、日本の位置づけを明確にすれば、外交戦略も見えてくるように思いますけどね。

日本では中国をシナと呼ぶのは新聞によっては差別的表現のようにいわれます(ATOKやMS-IMEでは支那と出てこない)。シナ=chinaですから差別的でもない一般的な呼称なんですけどね。逆に中国(中華)というのが差別的表現で、周辺の国はバルバロイ-蛮族だと言っているようなものです。

孫文は欧米列強に食い物にされている母国の現状をみて、かつての栄光を取り戻すべく「中華民国」と名付けたのでしょうが・・・(勝手な推測)。

チャイナやコリアで先の大戦に関して日本に対する反発心が高いのは、国内向けや外交カードもあるかもしれませんが、中華秩序で下と思っていた国に蹂躙されたことが気に入らないんでしょうね。イギリスやフランスには歴史認識なんて決していわんでしょうから。

ということで、中国ではなく、チャイナという表現を使いたいと思います。

P.S. チャイナは壊れやすいので、取り扱い要注意です。

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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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