汗を吸う毛布

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
寒くなってきましたので、毛布は手放せません。

が、最初は毛布を着ていたんだけど足で蹴飛ばして・・・ という方いらっしゃいません?
こういうケースはほとんどがアクリル毛布が原因。

毛布というのは、読んで字のごとく最初は「毛の布」だったのです。ウールの糸で織った布を起毛して作りました。
そのうちに、アクリル素材が出てきて、現在の主流であるマイヤー織機で織った毛足の長い毛布が市場を席巻します。アクリルのふわっとした暖かさに比べると、ウールの起毛だけの毛布では寒そうな感じがするのですね。

ウールは昔からこんな感じ
ウール毛布

一方、アクリルは
アクリルマイヤー毛布

で2枚合わせが多かったのですけど、重いので最近は軽量タイプのニューマイヤー毛布と呼ばれるものも増えています。

何が問題かというと、アクリルは基本的に汗を吸わないのです。しかもヒトは入眠すると最初に汗を大量にかくのに加えて、起床時には温度は体が高く、足は低いことが多いのですが、眠ると温度が均一になってくる=足の温度が少し上がるのです。

となると、吸汗性のないアクリル毛布は特に足の部分が蒸れてくるために、毛布を蹴飛ばしてしまいます。そのままで眠れる人はともかく、毛布が無いと保温性が下がり体温が奪われるのです。

ですから、寒がり+代謝量の少ない人でない限り、アクリル毛布は避けた方がいいのです。
ところが・・・

綿は吸湿性が抜群だけど、放湿性と保温性が良くない
ウールは吸湿・放湿性に優れ、綿よりは保温性がある
アクリルは保温性に優れているけど、吸湿性が無い

ということで、アクリルを使いながらも、吸湿性を高める工夫をした毛布が出ていますので、現在店頭ではその特集をしています。
1つは、アクリル67%とキュプラ33%という毛布。見かけはアクリルですが、吸湿性の良いキュプラを1/3混ぜています。
2つは、綿60%アクリル40%というドイツ・IBENA社の毛布。非常に軽いので羽毛布団にはもってこいです。

えっ?ねむりはかせは何が一番良いと思うかって?

そうですねぇ。体質によっても違いますが、一押しはカシミヤ毛布。それも安いのはカシミアという名前だけなので良さが味わえる中級品以上。とにかく肌沿いの良さはピカイチ。しかも保温性だけでなく吸放湿性も非常に良いので、夏はカシミヤ毛布にリネンのシーツに組み合わせが極上。でも良いカシミヤはそれなりにします。

次のおすすめはウールマイヤー毛布。毛刈りではなく毛足の長いウール毛布です。起毛タイプのようなチクチク感が無く、保温・吸湿・発散を高いレベルで実現してくれます。

ということで、掛・敷ともにウールマイヤー毛布を使っています。


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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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