ヘンな羽毛

テーマ:羽毛ふとんのお話
本当はニューマシン(除塵機と充填機)の画像をお披露目したいのですが、店から画像がうまくアップできません。

キカイの入れ替えで羽毛布団のリフォームがずいぶんと溜まっていました。今日は丁稚体験の子にも手伝ってもらいながら何枚か仕上げました。

新しい充填機は一マスごとに入れる羽毛の重量を正確に測れるので、誰にでも作れるという利点がありますが、単純な4×5キルトの羽毛だと、熟練の技術で入れたほうが倍以上早く仕上がります。といっても、充填機のクセをできるだけ早く知ることが必要なので、じっと我慢の子で入れています。

さて、今日のネタは西川ローズの羽毛ふとん。 西川には本家である西川産業(東京西川)、兄弟分の 西川リビング(旧大阪西川) 分家筋の京都西川 などマークは一緒でも会社は別々。モノづくりの考え方も別々。

京都西川の定番品、すなわちメインとなる商品には「ローズふとん」の商標が付いています。定番品は、こちらが販売したい価格=仕入れ価格になるぐらいにクソ高いのですが、高いだけあって、確かに品物はしっかりしています。(これで商品が悪かったら詐欺)

そのローズ羽毛ふとんのリフォーム。側を解体して中の羽毛を取り出すのですが、なんか不自然に白い。その直前にリフォーム解体した大阪西川(現 西川リビング)のスノーホワイトグース(たぶん ロシア・シベリア系の羽毛だと思う。シベリア産は白度が高いものが多い)のスノーホワイトの白よりまだ白い。

紙で言うと、中国産が白色度70%ぐらい(官公庁の紙)だとすると、スノーホワイトグースは90%近い純白の白さ。ところがローズ羽毛ふとんの白は95%以上あるのではないかと思うぐらい異常に白い。

「ああ、これが例のホワイトニングの羽毛か」と気がつきました。羽毛はホワイトの羽毛といっても、実際にはブラックスポットといって、グレーの羽毛が混入します。どうも、それを純白にみせようとしたのか、真の原因はわかりませんが、蛍光染料によって真っ白にしているらしいです。実際に京都西川のカタログや本社の売り場にいくと、ブラックライトをあてて白く光る羽毛を自慢げに見せています。前は「蛍光染料まで使ってなんじゃ、これは。アホか」と内心思っていました。白く見せる以外には全く意味がないことなので・・・・。

そういえば何回かリフォームした記憶が蘇ってきました。今日はスノーホワイトグースの後だから気がついたのですね。素材は良いのでそのまま使えば良いのに、素肌美人に美白のパウダーで真っ白けに化粧したみたいな不自然さがただよいます。

まったく不可解なことをする会社です。ちなみにこの会社
「ローズ羽毛ふとん」  品質良し。お金がごっそり余っていたら買っても良し。コストパフォーマンス×
「EarthBirdブランド」  もともと量販店向けの安売り用ブランド。中身も価格なり。
「京都西川」と付いた中国製製品(西川の○マークもローズとも書いていないもの) 買ってはいけない。中国製なら西川産業(東京西川)製の方が品質が格段に上。

というのが、プロから見た評価。西川という名前がややこしいので、ご注意を。

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