中国経済の行方
昨日(19日)の産経新聞に“「寒い冬」を迎える中国経済”と題して評論家石平氏のコラムがありました。興味あるものでしたので抜粋して記します。
“今年2012年、中国経済の発展はいかなるものか。これに関しては、中国国内で今、悲観的な見方が主流となりつつある。
例えば昨年12月29日に開かれた国務院国有資産監督管理委員会主催の関連会議で、同委員会の黄淑和副主任は全国の国有大企業に対し、「これからの3年から5年、我々は『寒い冬』を越すことになろう」との警告を発したのがその一例である。
・・。「冬」を迎えたのは何も国有大企業だけではない。状況の厳しさは中国の全産業に行き渡っている。・・。その理由はやはり、「内外市場の低迷と生産コストの上昇」である。
つまり、金融引き締め政策の実施による投資の縮小が国内市場の低迷をもたらし、欧州金融危機の発生が外需の減少をもたらした中で、おりからのインフレの高進が人件費などの生産コストを押し上げた。
その結果、今まで「投資と輸出の拡大」と「安い人件費」によって支えられてきた中国の産業発展が凋落の道を辿り始めたのである。
・・。中国の先人達が「昇竜の年」と名付けた辰年の2012年、中国経済がむしろ「凋落の勢い」となってしまうとは、なんという皮肉の結果なのだろうか。”
某証券会社から「中国株を買いませんか」という電話が昨年末にありました。「貴方はバブル崩壊が近い中国経済の状況を知っているのですか」と言いますと、それに対して相手は何も言いませんでした。
私は株は持っていませんが、常に内外の様々な情報を知っていることは大切なことだと思っています。