日本のリーダーⅡ
1月5日、「Theリーダー」について産経新聞がケビン・メイ元米国国務省日本部長にインタビューをしています。抜粋して記します。
“鳩山政権について「日米の安全保障体制での対応を含め、いろんな事で問題を起こした。・・。日米安全保障体制の基盤をあまり理解していないと感じた。」
選挙があるから決断できないと日本政府はよく言う。しかし、民主国家である以上選挙がなくなることはない。それではいつになっても決断できない。
菅政権は東日本大震災で責任を取らないだけでなく、きちんと対応しなかった。原発が再稼働出来るかが議論になったときも電力会社に罰を与えたいと考え、電力がないと国民が困ると云うことを理解していなかったかも知れない。電力は経済の血液であり、エネルギーは戦略的問題だ。
日米と比較して日本政治の一番弱い点は、リーダーがあまり責任を取りたくないと考え、決断できないということだろう。
野田政権はかなり楽観的で、民主党の現実派が浮上したと思う。TPP交渉の決断、次期戦闘機(FX)選定、武器輸出三原則もある程度見直すことを決めた。問題は消費税増税等幾つかの課題を、党内がまとまっていないなかで指導力が発揮できるかどうかだ。”
思うに2年半の民主党の首相を見ると、「ルーピー鳩」が空き菅に向かって「ペテン師」と罵り、云われてはならじと三代目は自らを卑下して「ドジョウ」と名乗るこの状況で日本国の舵取りを任せて良いのでしょうか?それを選んだのは国民であることを忘れてはなりません。
要は「日本の政界のトップは保身のため党内に目を向け大局的見地に立って物を見ようとしない」と云うことでしょう。これは国のみならず地方の首長さらには管理職の多くに言えることです。これではひたすら「亡国」に向かっているとしか云いようがないように思うのです。これで良いのでしょうか?