プロのお仕事:羽毛リフォームのホコリ取り(3)

テーマ:羽毛ふとんのお話
【ホコリ取り第三段階】

乾燥が終った羽毛、通常のリフォームはここで終了するのが多い。
ところが、羽毛の洗浄・選別機を手がけてきたドイツLorch社のキカイなので、これで終らない。ソーティングと呼ばれる第三段階のホコリ取りが待っている。

通常の羽毛工場ではリフレッシュでなく、農場で採れた羽毛を集めてきて、洗浄-乾燥する。洗い方の手順は違うが、基本的な手順は同じである。

カウフマン社の場合
まず、農家から集められた(場合によっては洗浄した)羽毛の入ったベールを解体する
羽毛のベールを解体

それから、洗浄機で洗う・・・同じLorch社だが、こちらは150kgぐらい洗うことができる。うちのキカイは5kgが最大。
羽毛の洗浄

その後乾燥させる。同じメーカーだからスイッチなんかも同じ感じである。
羽毛の乾燥

そしてその後に、重いフェザー(羽根)と軽いダウン(羽毛)を選別するソーティングが行われる。この機会は地上10数メートルぐらいあって、空気で羽毛を送ると、重い羽根は残り、軽い羽毛は飛んでいく、という原理を使って分別するのである。
羽毛の選別


工場だと3~4段階にわたって選別が行われるのだが、うちのリフレッシュマシンには簡単なソーティング機能が備わっている。
羽毛の選別工程

手前の所に乾燥が終った羽毛が入っている。ここで空気を送ると中の通路を通って奥の(右側の)部屋に羽毛が送られるのである。

空気の量を調整することによって、どのレベルの羽毛までを選別するかを決めることが出来る。強く空気を送れば重いものも奥の部屋に行く。古い羽毛布団でスモールフェザーが比較的に多い、ダウン70%~80%の羽毛はこれによってフェザーを取り除く。ここ15年以内なら90%以上がほとんどなので、ほとんどが向こうへ行くかと思うと、実際には羽根の傷ついたものであったり、小さなゴミであったりするものが残っている。

ソーティングダスト


このリフレッシュマシンでは、選別が終ると一番右端に袋を付けてそこに集まる。通常はここまですれば十分すぎるぐらいである

以上でホコリ取り第三段階は終了

だったのだけど・・・
実際に選別を行うと、結構ダウンファイバーと呼ばれる羽毛のゴミや、ネックフェザーと呼ばれる細くて小さなフェザーが結構残っているので、どうしてもこれが気になってしまっていた。

そこで次へ続くのである

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