プロのお仕事:羽毛リフォームのホコリ取り(2)

テーマ:羽毛ふとんのお話
【ホコリ取り第二段階】

羽毛を洗った後

さて、きれいに洗浄された羽毛は、リフレッシュマシン中央の乾燥機へと送られる。といっても自動で送るというより、ドラムにへばりついた羽毛をほぐしながら少しずつ送るのだ。一気に送ってしまうと固まってしまって乾燥が不十分になる場合があるから、これも気を遣う。

この乾燥機は120℃の温度で乾燥を行うために、一番の電気食いでもある。

羽毛の乾燥工程

乾燥手順は 1.帯電防止材を噴霧(これも河田フェザーさんがつかっている安全なもの)する。これは乾燥した後に羽毛が静電気を帯びると分別や充填がうまくいかないためである。 その後に 2:アクアミストと呼ばれる自然素材から生まれた抗菌防臭剤を噴霧。

十数分かけて乾燥させ、羽毛に含まれる水分量がある一定量まで下がると乾燥は終了する。

この乾燥機の中は円筒になっている。2/3は発熱するヒーターと直結している、1/3はメッシュ(網)になっていて、この熱せられた乾燥機の中に空気を送り込む。すると空気はメッシュから抜けていく訳だが、この際にダウンファイバーのような細かい羽毛のくずが取り除かれていくのである。

乾燥された羽毛は、乾燥機のすぐ下にあるソーティングチャンバー(分別用の部屋)に送られる。

これが第二段階のホコリ取りである。

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