プロのお仕事・羽毛リフォーム編

テーマ:羽毛ふとんのお話
秋が近づいてきたせいか、羽毛布団のリフォームのお客様が増えてきた。有り難い。
ということで、昨日から10枚のリフォームと+新品5枚の製作なので、さすがにバテ気味。

羽毛布団のリフォームは(詳しくはこちらをご参照)、10年をめどにおすすめしているが、少なくとも15年までには必要だと思う。

羽毛布団が出始めたときに、「羽毛布団は陰干しで」とか「日干しは避けて」という説明を業界全体がしてきたこともあって、特に汗かきの方だと、側生地に汗と汚れがこびりついた状態になっているケースも散見するのだけれど、こうなると、汚れはなかなか取れない。ぼちっと汚れている、あるいはへたっていると感じたらリフォームをおすすめしたい。

リフォームは羽毛を解体し、直接洗浄・乾燥し、大きなフェザー等を分別、除塵機でホコリを取って、新しい側に充填で仕上がりとなる。私の店では、店頭で全ての作業が行えるので、それぞれの工程で羽毛の状態をチェックしている。

一方でリフォームを承るときは、代謝量やお好みを聴きながら、最適な側選びをしていただいている。そのカウンセリング時のイメージを保ちながら、新しい側に充填していくのである。羽毛の量は多くても少なくてもいけない。暖かくすれば良いというものではなく、快適な睡眠環境である温度33℃湿度50%を目指すために、最適な量を選ぶことも重要なのである。

特に、現在持ち込まれる羽毛布団を購入された時点では、体の代謝量に合わせた羽毛布団の選定なんてしているわけがないので(今でも多くはそうだが)、いままでお使いの状況をお聞きしながら、現状より厚くする-現状維持-薄くするという判断をしなければならない。さらに、羽毛のパワーの状況で足し羽毛の量をうまく調節する必要がある。

プロの仕事を極めるのは一朝一夕には行かない。いままで1000枚近くの羽毛布団をリフォームしてきたので、それなりの年の功はあるとは思うが、地道に邁進するほか無いのである。

さて、そのリフォームのシステムもこの秋はさらに深化する。従来、リフォームはプリントの側を中心に展開してきたが、これからは無地で、高通気度で丸洗いできる 高機能生地を主体にしていくことになる。

羽毛を長く使っていただくためには
新品-4年後に丸洗い-8年後に丸洗い-12年後にリフォーム-その繰り返しでリフォームを2回行うことが必要だ。そうすれば、30年以上羽毛布団の性能を日常的に維持しながら使うことができる。代謝量が大きい方(=汗をかきやすい方)は、3年インターバルぐらいの方が良いかもしれない。

良いものを長く使う。質の高い眠りを実現する。
それをお手伝いすることがプロの仕事なのだ。

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睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

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