震災と原発とまちづくり
テーマ:まちづくり
2011/05/05 15:01
昨日 出島先生と四緑園の中西くんが長浜へ来られて、夜お話を聞くことができた。
3/11の震災以来モヤモヤとした部分が少し晴れた。
震災と原発は事故としての相が違うのだと漠然と感じていたのだけど、出島先生曰く、原発問題は生存の時間軸を超えているからだと。
なるほど、たしかに地震と津波の爪あとは尋常になく大きいが、15年も経てばその傷は癒されてくる。今回の場合、コミュニティの再構築は非常に厄介な問題だけれども、解決への途は見つかっていくだろう。
ところが、放射能汚染をされた地域は今後どうなるのか、50年100年というスパンで事象を捉えることが求められる。今なお、安定化への取り組みがなされている状態だが、たとえ安定化されたとしても、その事実を突きつけられてしまうことには変わりがない。
私たちは何年も「まちづくり」というものに携わってきたが、震災発生以来原発の問題が大きな翳りになっているのは、そこに生活のシナリオどころか、生存のシナリオすら描きようが無いことを、無意識のうちに理解していたからなのだろう。
今日もまちなかは多くの人で賑わっている。もし、敦賀・小浜で同様のことが起きたら、いままでの取り組みはすべて潰えるだけでなく、将来にわたってゴーストタウンが確約されてしまう。どうすればいいのか? こうやってネットに接続することも含め、現代文明の恩恵に預かる我々は思考停止になってしまいがちだ。
単純に原発賛成・反対ということではなく、未来に向けての生き方を、生きる思想を問われるのだろう。
3/11の震災以来モヤモヤとした部分が少し晴れた。
震災と原発は事故としての相が違うのだと漠然と感じていたのだけど、出島先生曰く、原発問題は生存の時間軸を超えているからだと。
なるほど、たしかに地震と津波の爪あとは尋常になく大きいが、15年も経てばその傷は癒されてくる。今回の場合、コミュニティの再構築は非常に厄介な問題だけれども、解決への途は見つかっていくだろう。
ところが、放射能汚染をされた地域は今後どうなるのか、50年100年というスパンで事象を捉えることが求められる。今なお、安定化への取り組みがなされている状態だが、たとえ安定化されたとしても、その事実を突きつけられてしまうことには変わりがない。
私たちは何年も「まちづくり」というものに携わってきたが、震災発生以来原発の問題が大きな翳りになっているのは、そこに生活のシナリオどころか、生存のシナリオすら描きようが無いことを、無意識のうちに理解していたからなのだろう。
今日もまちなかは多くの人で賑わっている。もし、敦賀・小浜で同様のことが起きたら、いままでの取り組みはすべて潰えるだけでなく、将来にわたってゴーストタウンが確約されてしまう。どうすればいいのか? こうやってネットに接続することも含め、現代文明の恩恵に預かる我々は思考停止になってしまいがちだ。
単純に原発賛成・反対ということではなく、未来に向けての生き方を、生きる思想を問われるのだろう。