暖かい布団とは?

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
寒くなってきました。寒いのは嫌いですが、布団屋にとってはしめしめです。

さて、私たちが店頭でお客さまからお尋ねいただく言葉の代表が「この布団暖かいですか?」

実は暖かいには2種類ありますし、寝具で暖かさを実現するには3つの要素(熱遮断性・表面の保温性・身体へのフィット性)が必要です。

まず、温度で計れるような絶対的な暖かさ、そして、接触温感とでもいうべき感覚的な暖かさです。両方が揃って暖かさを感じるわけですね。

さて、布団は37℃という熱源(ヒトの体温)で暖められ、その温度は33℃(皮膚の平均的な温度)になります。一方、入眠時には暖かい方が血行が良くなり入眠しやすくなります。ですから、暖かく寝るには空気を多く含んだ嵩のある布団と、入って布団が身体の熱で暖まるまで温感を保つことのできる接触温感の高いカバーや毛布が必要です。湿気を多く含んだ布団は暖まって湿気が逃げるまでに時間と多くの熱量が必要なので、睡眠には適しません。その意味からも布団を干したり、布団乾燥機を使ったりして布団の湿度を下げておくことが大切です。

一方、入眠してしまうと33℃の温度をキープできる寝具の保温性が必要ですが、この時問題になるのは敷ふとんです。畳やフローリングに敷ふとんで寝ていると、体温は敷ふとんから逃げてしまいます。敷ふとんは最低2枚敷をして、断熱性を高めることが必要です。寒いとすぐ掛ふとんに目が行きやすいのですけれど、実際に重要なのは敷です。

入眠から最初のノンレム睡眠の特徴は発汗が多くなるということです。この発汗と成長ホルモンの分泌は相関しているので、33℃の温度の中で発汗して湿気がふえる蒸れ感による不快感が、結果的にはストレスを高め眠りを妨げます。そうなると成長ホルモンの分泌も抑えられてしまうのです。
特に入眠初期~次のレム睡眠までは、保温性より吸湿発散性が重要となります。

このように単純に暖かい布団・・・とはいえないのです。



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