懐かしの電卓

テーマ:コンピュータ
コアなマニアの話

iPhoneのアプリケーションを探していたらこんなのがありました。
RPN電卓

YHP(横河ヒューレットパッカード)が出していた、逆ポーランド記法の電卓のソフト。たぶんYHP-25のそっくりさんだと記憶しているのですけど、スタックで計算するというのがユニークでした。
通常の電卓だと 1 + 2 = と押すと 3が出ますが
逆ポーランド記法だと 1 ENTER 2 + と押します。ENTERはデータの区切りなわけです。

スタックで処理する言語といえば、有名なのはForth、最近ではPerlもそうですね。Forthは30年ほど前大学時代にパソコンで触っていたことがあります。 ページ記述言語であるPostScriptもスタック言語で、日本で2番目に出たPostScriptプリンタPC-PR602PSを持っていましたので(もちろん最初はAppleのLaserWriter-NTX-J)、本棚にPostScript言語マニュアルが残っています。
ちなみにAdobe Illustratorファイルを除いてみると(これはもともとPostScriptでした)
例えば
--------------------
8.1999 29.8 m
80.6999 29.8 L
S
--------------------
なんてありますが、これは
8.1999 29.8 move (x=8.1999 y=29.8へ移動)
80.6999 29.8 Lineto (x=80.6999 y=29.8へ線を描くために移動して
Show (線を書け)
という意味ですね。ベジエ曲線を指定する場合は
348.1539 455.4808 347.2209 455.3933 346.2878 455.2767 curveto
のように6つのパラメータが必要となります。パラメータをスタックに積んで、最後に命令を出すので、動詞が最後に来る日本語に近いともいわれました。

昔ばなしついでに、大学生の当時、機械語やアセンブラをいじってましたので、どうしても必要だったのが16進数の計算機。社会人になって買ったのが、このTIプログラマー
TIprogrammer

これは最初に出たLEDバージョンでなく液晶バージョン(当時25000円ぐらいした)で2進、8進、16進、10進の演算ができました。全く使いませんが、机の引き出しに入っています。
たぶん持っている人は皆無なので骨董品的価値があるかも・・・・


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