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地球温暖化対策その2 長期間使える寝具を選ぶこと

テーマ:眠りのお話
寝具による地球温暖化対策その2は「長期間使える寝具を選ぶこと」

寝具は長期間使われることが多いのですが、それでも東京都の粗大ゴミで1年間に60万枚という数字をみると、使い捨て的にいかに使われているかが特徴的です。

品質を上げて5年使えるものを8年に、10年使えるものを15年にすれば、ふとんの粗大ゴミは30%も減らせるのです。

原因は低価格大量生産に走った業界の体質かな? 20年前に量販店と私の店の売出価格の一番下はあまり変わりませんでした。ところが、今や3倍以上の価格差がついています。量販店やホームセンターの店頭では敷ふとん2,980円!なんて売られ方をしているのは珍しくありません。

当たり前の話ですが、その価格で売るには量産効果による価格低下だけでは無理で、当然のことながら品質を落とさざるを得ません。生地等も安く作るために、どんどんと海外で調達を行います。お陰でプリント仕上げをする加工場は日本ではごくわずかになってしまいました。

米原市の旧近江町に多和田という在所があります。近江真綿の産地として知られていますが、寝具の一大産地です。といっても真綿で食べている工場はほんの一握りで、ほとんどの工場は量販店やホームセンターの下請けが多く、数は動くものの質の低下が著しく、利益が採れないために倒産したり閉鎖する工場もあります。

残念ながら、低級品の製造会社が多く、先日もその中ではましな方の工場でいろいろと話をしていたのですが、どうしても品質訴求より、まず価格訴求が出てしまいます。先日のふとんマイレージの話からいうと、出来る限り地元で作りたいところですが、私の店の品質基準を満たせる加工場は多和田では、国産繭の手引き真綿を加工する一軒だけです。地元なので頑張って欲しいんですけど・・・

上質なものの良し悪しを見抜く目は、常に良いものを扱っていないとできないのです。

地球温暖化対策その1-良質な睡眠をとること

テーマ:眠りのお話
洞爺湖サミット=地球温暖化サミットも近づいてまいりました。
そこで眠りのプロショップがお届けする地球温暖化対策その1は「良質な睡眠をとること」

その1ということは、これが一番重要ということ。 「保温性の高い寝具を使うこと」や「夏エアコンが不要な涼しい寝具を使うこと」以上に大切ということです。

昨日のブログで、睡眠障害による損失が年間3兆5000億円あるという話をしました。これはGDPの0.7%近い数字ですから、これを30%も改善したら大変です。

睡眠障害の引き起こす問題は、事故と生産性の低下です。生産性がアップすれば、それに費やされるエネルギーも減るわけですね。単純に考えれば残業を減らすことができて、電気代も減るわけです。

事故はもっと顕著です。チェルノブイリやスリーマイルなど有名で重大な事故は、ほとんどが午前2~5時ごろ。交通事故も交通量あたりの事故数はこの時間が最も多いといわれます。これは、この時間が1日のうちで最も覚醒度が低いからなのです。有名なのは睡眠時無呼吸症候群(SAS)によるものですが、自覚症状のないものが多いというのも特徴的ですね。

みんな目覚めがすっきりして、気持ちの良い朝を迎えることができたら、社会全体がなごむと思うんですけどね。

えっ?どうやって良質な睡眠をとるかっていうと・・それが私の商いです。キーワードは「敷ふとんとベッド」
まくらはその次ですよ。

霞ヶ関の居酒屋タクシー

テーマ:よもやま話
霞ヶ関の官僚の居酒屋タクシーが問題になって、またもや官僚がバッシングされています。

しかし、午前零時を超えて帰らなければならない状態が常態化していることに、何故おかしいという声があがらないのでしょうか?たまに東京へ行きますが、霞ヶ関にかぎらず、どこも夜遅くまで事務所の電気がついているのが当たり前みたいになっています。けど、おかしいよね。

高級官僚に知人はあまりおりませんが、彼らの立場から言えば「アホな政治家と国会対策のために夜遅くまで残業させられて頑張ってるのに、帰りのタクシーでのビールぐらいいいじゃないか」って思いますが・・・
もちろん、中にはええかげんな奴もいるそうですけど

もっとも、零時を過ぎて2万円もタクシー代を払うのなら、近くの良いホテルに泊めたほうが安いですし、良好な睡眠時間を確保することで、生産性の向上を考えるのであれば、それのほうが日本国のためになるんじゃないかと思いますが、諸氏の意見は如何?

サマータイムと睡眠障害と経済損失

テーマ:眠りのお話
地球温暖化のためにサマータイムを推進しようという動きに対し、日本睡眠学会が「睡眠障害が増え、経済損失は1,200億円になる」と異議を唱えています。睡眠障害による経済損失は年間3兆5000億円という日大の内山教授による試算が出ていますが、サマータイムを導入すると、切り替え時に睡眠リズム障害が出るためです。日本は特に睡眠時間が短いので、この影響がかなりでるのではないか、と考えられています。

年間3兆5000億円という経済損失は、睡眠障害によって引き起こされる事故や生産性の低下などによるものですが、実にGDPの0.6~0.7%にもあたる数字です。実は昨年のグリーン購入大賞のエントリーの際にPRしたのもこの点です。すなわち、環境に負荷を与えない寝具も大切ながら、睡眠の質を上げることが社会全体のエネルギー損失を減らすという考え方です。

睡眠の質を上げることでこの経済損失を20%改善できるとしたら、効果は7000億円にもなりますから、これはCO2何トン分になるのでしょうか。寝具業界も不況・不況と言っていないで、この点をもっとPRすればいいのにと思います。

ところで、今年の夏は暑いそうです。寝具でできる温暖化対策のキーワードはズバリ「麻」と「脱脂綿」。
麻は熱伝導率が高く、熱をこもらせないので寝苦しさを軽減してくれます。脱脂綿は吸湿発散性にすぐれ、寝床内の湿度を下げるのに役立ちます。おすすめは先日オリジナルで作った麻のガーゼケットと、現在仕立て中ですが、近江縮みの麻生地と麻わたで作る丸洗いOKの敷パッド。脱脂綿バージョンも同時並行で仕立て中です。
昨年リネン麻で作ったところ「エアコン要らず」と非常に好評でした。今年は涼感をさらにアップさせるために近江縮みで計画中です。
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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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