轟沈の後
昨日(10日)男子バレーボール五輪最終予選は終了しました。男子バレー全日本丸は国民の期待に叶うことなくまさに轟沈しました。返す返すも残念なのは中国戦前のセッター宇佐美選手のアクシデントです。
それにしても、今後の男子バレーを考えると監督問題をはじめ心配なことが山積しているように思います。
まず、セッター宇佐美の後継者です。彼は次年度より教職に就くため今年度一杯で選手生活は終わると聞いています。高校生に期待の持てる選手がいることは知っていますが、はたして彼の後を任せることの出来る若い選手を引き出せるのでしょうか?
次にオポジットと言われるセッター対角のポジションです。現在は清水邦広選手が勤めていますが彼に変わる選手がいません。これはVリーグ傘下の各チームがこのポジションを外国人選手で賄っていることに原因があります。
センターもご承知のように今回の3選手は30歳前後の年齢です。二十歳前後の選手が育っていないのではないかと思うのです。これも大きな問題です。
こうした原因の多くは日本バレーボール協会にあると思います。選手育成に本気で係わって来たとは思えません。そのことが今日の状況を招いたと言えるでしょう。早急に抜本的見直しと方策の確立、さらに実践が必要だと考えています。
欧米と同じように200㌢以上の選手を揃えようとしても無理です。強豪ブラジルも200㌢を越える選手はごく少数です。組織的でミスの少ない密度の高いバレーをするのです。日本も日本人の体格に合ったミスをしないバレーを目指すべきだと思うのですが?