死に体
昨日(12日)の産経新聞「単刀直言」に、鳩山由紀夫前首相が「菅さんのままなら党潰れても」と題して語っていました。抜粋して記します。
“菅直人さんは、私が首相の時に副首相として、何度も「厳しい局面に立たされたら、別の大きなテーマを示せば、そちらに国民の目が向いて局面を打開できるんだ」と進言してきました。
普天間飛行場移設問題で危機に陥っているときにも「消費税増税を言え」と働きかけました。私は「言えない」と答えました。・・。今回も同じなのか、思いつきのように別の話をすっと作るのは上手です。
消費税やTPP、「脱原発」もそう。しかし、常に大きな本道を見ようとしない。政治はパフォーマンスではないのです。
・・。結局、東日本大震災発生で首相に応えるだけの力量がないことが分かりました。菅さんを一番近くで支えてきた内閣や党執行部もみんな「辞めてくれ」と言っています。今、政権はレームダック(死に体)です。国民、特に被災者に申し訳ない状況です。
・・。民主党がどうなっても私は構わない。潰れたって構わないんです。今のままでは結果として、国民の利益を大きく損なう状況になるのは間違いない。
6月2日の内閣不信任決議案採決の直前、菅さんから復興基本法と平成23年度第2次補正予算案編成のめっどがついたときに退陣するという言葉をもらいました。・・。今でも私は菅さんの言葉を信じています。”
人が良いのもほどほどにしてもらいたいものです。しかも鳩ぽっぽがそこまで言うの?の思いです。ポピュリズムと口から出任せで先の衆院選を戦い、日米関係はもとより内政・外交・防衛問題をでたらめにしたのは貴方でしょう。かように、鳩山・菅両人の姿勢こそ民主党そのものの有り様としか思えてなりません。
今日の報道では、海江田通産相は「菅首相にはめられた」と言っているとのことです。これは玄海原発の安全宣言と再開に向けて交渉を始めた翌日、菅首相の「ストレステスト」に始まる「脱原発」発言を受けてのことと思います。菅内閣は当にレームダック状態でこれでは国が持ちません。
【宰相による不幸社会】はごめんです。こんな時に首相の交代なんて・・・と言う意見もあります。しかし「首相交代に必要な時間は、首相が居座ることによる壮大な時間の浪費に比べれば微々たるものだ」と西岡参院議長は言っていますが、全く同感です。
退陣を!
昨日(12日)の読売新聞1面の見出しに「民主が不信任・問責案を」とあり、注目して読みました。
これは民主党の参院議長西岡氏が同党所属国会議員に菅首相退陣に向けた行動を呼びかけた論文「国難に直面して、いま、民主党議員は何をなすべきか」に記したものです。以下に記事を記します。
“首相が退陣時期を明確にしないことを踏まえ、民主党から衆院に内閣不信任決議案、参院に首相問責決議案を同時に提出することを促している。
西岡氏は論文で、首相の東電原発事故対応について「強い憤りを感じている」と強調した。「脱原発」に傾いていると指摘される首相の行動を「擬似市民運動の野望家らしい振る舞い」「場当たり政治家」などと厳しく批判し、
「首相は『全原発の廃炉、脱原発の運動』を鼓舞した。日本全国の電力供給を重大な危機に陥れている。日本経済は首相の対案無き『脱原発』の掛け声によって大打撃を受け、東日本大震災復興に大きな打撃を与える」との認識を示した。
具体的には、まず党両院議員総会を開催し、首相の党代表解任の段取りを進めるべきだとしたうえで、首相が応じない場合、民主党から今国会中に内閣不信任決議案と首相問責決議案を同時に提出することを呼びかけた。”とありました。
菅は所詮市民運動家あがりの政治屋ですから、市民受けすることのみしか目が向かないのです。結果は、内政は見ての通りですし、外交においては全く手が打てていません。このままでは日本国は取り残されるばかりです。
拉致容疑者関係の政治団体に多額の献金をする菅ですから、この先日本国を中国、北朝鮮に売り渡すつもりでしょうか?菅の動きはそう思われても仕方がない政治行動でしかありません。