所 功氏講演会
今日(3日)13:30より、浅井文化ホールにおいて長浜モラロジー主催の、「国難を乗り越える日本人の英知」と題して京都産業大学教授 所 功先生の講演がありました。今心に残っていることを記します。
“先の大震災は当に国難であるが東電や政府を非難するだけで終わってはならない。東電から電力を通して消費生活を享受し政府を選んだのは他ならぬ私たち国民であるのだから。刹那主義ではなく全体を見て価値判断することが必要ではないのか。
日本は過去幾多の災害に遭ってきたが、何時の時も国民はいち早く立ちあがり、常に政府の対応は遅れていたが今日も同じではないのか。その様な折
天皇陛下は、政府から何の連絡もない中で震災から5日目に被災者と国民に向けて激励のためのビデオメッセージを発せられた。その後7週間に及ぶ被災者激励のためのご訪問をされた。
この様に行動される原点は幼少時代(11歳)の作文に見られます。「・・・。今までは、勝ち抜くための勉強、運動をしてきましたが、・・・、次の世を背負って新日本建設に進まなければなりません。それも皆、私の双肩に掛かっているのです。・・・。」
皇后陛下におかれても、昭和20年、10歳の疎開先での感想文の中で、父から送られた神話伝説の本に触れておられます。当時GHQにより教育が大幅に変わり、歴史教育の中から、神話や伝説は総て削除されました。
そんなおり、「父がくれた神話伝説の本は、私に個々の家族以外にも、民族の共通の祖先があることを教えたという意味で、私に一つの根っこのようなものを与えてくれました。」と記されています。これは戦後の平和教育がタブー視してきた真実を明言されたもので、凛としたご意見に敬服するほかありません。
両陛下のお姿を通して、私たちは利己主義ではなく身近な地域のことそして国のことと、周囲のことを考える行動が大切ではないか。”
所さんの話は想定できましたが、改めて聞かせて頂いて良かったと思っています。