小野湖山
テーマ:ブログ
2011/07/08 15:25
暑さも厳しくなり、今朝(8日)は鯉の軸から、夏らしく小野湖山の賛に児玉果亭の蓮の画の軸に取り替えました。ちなみに小野湖山九十一歳の作にて、その後湖山は九十七歳で命終しています。
小野湖山は長浜市高畑の出身で、幕末から明治の時代に活躍した詩人で明治の三詩人とよばれています。高畑には生誕地の碑が建立されています。旧浅井町では五先賢の一人として顕彰されています。
五先賢とはご承知の方も多いと思いますが、比叡山千日回峰行の創始者相応和尚を筆頭に、海北友松・片桐且元・小堀遠州・小野湖山と名だたる人物です。
湖山は幼少期には頼山陽に接し、やがて簗川星厳に師事し詩を学び、藤田東湖や多くの勤皇の志士達と交流がありました。安政の大獄では8年間幽閉され、後、明治天皇から維新の功労に対して端渓の硯を賜っています。こんなことを想像して掛け軸を見ているとわくわくしてきます。
この夏も折に触れこの掛軸を眺めては、幕末から明治維新、さらには明治の時代と、湖山が歩んだ時代に思いを馳せながら楽しみたいと思っています。