主権国家?
今日(17日)の読売新聞一面には“北、来月ミサイル発射”の見出し。産経新聞二面には“中国船が尖閣領海侵入”の見出し。北のミサイル発射については両紙とも詳細に記されていました。
今日午前中、櫻井よしこ氏のブログ「『米中緊張』で求められる日本の自立」を読みました。抜粋して記します。
“中国の国防予算は前年比11.2%増の6,700億元。日本円換算で約8兆7,000億円。日本の国防予算4兆7,000億円を大きく上回る。中国の実際の軍事費は公表数字の2倍から3倍である。
中国国内における人権や民主主義をどう解決するのか。近隣諸国への軍事的威嚇をどうするのか。中国国内では年間20万件(1日約600件近く)の暴動が発生している。
こうした格差や人権問題に不満を持つ人々を抱える中国に対して日本をはじめ民主国は活路を開くべきだ。この人権問題こそ中国の最大の弱点である。
さらに、自立国家、主権国家として日本は日本で守るという自国防衛の力を付けるべきだ。日米同盟依存だけでは日本は危うい。
野田政権のなすべき事は、軍事力強化のために防衛予算増額。さらに、日米同盟を機能させるための集団的自衛権の行使である。”
我が日本国は主権国家でしょうか?主権国家とは「自主憲法を制定し自国は自国で守る」国を云うものであるはずです。現状では、近隣諸国になめられても致し方がない状況です。
非礼
日本と台湾との間には明治以来極めて太い絆があります。
八田與一は日本が台湾を統治していた大正時代、その卓越した能力と台湾人への深い愛情から世界一の烏山頭(うさんとう)ダム建設しました。そして、台湾中部の広大な干ばつ地帯を一大肥沃地に変え、台湾繁栄の基礎を築きました。
根本溥元陸軍中将は終戦時蒋介石と国府軍から受けた「恩義」を忘れぬため、国共内戦で敗走を重ねる国府軍を助けるため台湾へ密航し、金門島の戦いに身を投じて勝利をもたらしました。結果、台湾は共産党の手に落ちることはありませんでした。
台湾の多くの人々はこうしたことをよく知っており、近隣諸国では数少ない親日国です。
先の大震災では200億円を越える、どの国よりも多い義援金をいち早く寄せていただきました。
日本政府は日台関係は運命共同体であることを認識し、そのためには信頼関係を今以上に築くことが必要です。
何故なら、中台の今後の動向しだいで、台湾海峡が封鎖されれば石油運搬をはじめ日本経済は立ちゆかなくなる心配があります。
ところが、先の日本政府主催の東日本大震災一周年追悼式典では台湾代表が指名献花から外されていました。
野田首相は「台湾の人々のお気持ちを傷つけるようなことであったら本当に申し訳ない」と陳謝していますが、日本国民の一人として政府の非礼を見過ごすことは出来ません。
品位向上
今日(14日)、第1回定例会一般質問が終わりました。この三日間(今までもそうでしたが)気になることが幾つかありました。
平成22年9月より「議会基本条例検討特別委員会」が設置され、議会運営について直ぐに実行できることは議長に提言してきました。
まず、平成23年2月に6項目を提言しました。その中に「議会及び委員会における携帯電話の持ち込み禁止」があります。これについては各会派で確認されました。
あれから1年経過した今議会に於いて、未だ携帯電話の持ち込みがなされ、議会中アイフォン?を操作したり、席を離れてトイレで電話している議員もいるようです。
さらに、他会派議員の質問の不備?を声を大にして指摘する一方、自会派議員の問題発言や気になる質問等には口を閉ざす様では議員間の不信がつのるばかりです。
某議員の質問の後、近くの某議員に「長い議員生活の中であの様な質問がありましたか」と尋ねますと、「あらへん、あんなもんは質問と違う」との返答でした。他にも私語の多さがとても気になります。
ごく一部とは言え、この様な議員の姿では市民の不信を受けても致し方がありません。何とか議員の高いモラルと品位の向上を求めたいものです。その一つは、市民の皆様の議会傍聴(委員会傍聴もOK)だと思います。
平成23年5月に「議会基本条例検討特別委員会」より提言した17項目のうち、今回議員定数4名削減(26名)が可決され、【各委員会のライブ中継】が実施されます。
今後、議会運営のさらなる向上に向けて、平成23年12月議会最終日に最終報告後、議長に提出しました「議会基本条例検討特別委員会」の調査・研究結果が一刻も早く市民の前に示されることを希望するものです。
絆とは?
昨日(11日)の東日本大震災1周年追悼式で、陛下は「国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくようたゆみなく努力を続けていくよう期待しています」と述べられました。
一方、2千万トンを超える瓦礫の処理は全く進んでいません。この処理が進まない限り被災地の復旧と復興は進みません。
滋賀県の嘉田知事は環境問題の第一人者だと聞きます。被災地の瓦礫処理に一番に協力するのがあるべき姿勢だと思います。しかし今日まで、全くその姿勢はうかがい知ることは出来ません。
今日の長浜市議会代表質問にも、長浜市の瓦礫処理受け入れについて質問が出ました。しかし、長浜市も決して積極的な姿勢ではありません。
未曽有の大震災後、国民の絆が盛んに叫ばれました。昨年末の清水寺貫首の一文字も「絆」でした。
今となっては、「絆」は口先ばかりの言葉のように思えてなりません。各地域での瓦礫受け入れ状況は遅々として進みません。我が町のことであればこの状況を許すことができるのでしょうか?
「絆」が口先だけの言葉であってはいけないと思います。
「絆」とは;断ち切りがたい気持ち、ものを繋ぎ止める綱、と国語辞典にあります。今回は、陛下のお言葉のように「心を寄せ合うこと」ではないでしょうか。
嬉しいこと
今日(11日)14:46分より、自坊に於いて東日本大震災の犠牲者の御冥福を念じて追悼法要を勤めさせていただきました。
さて、昨日夕刻クロネコヤマトの宅急便が届きました。小さな段ボール箱に入ったずっしりと重いものです。何なんだろう?
差出人は東近江市の診療所にいるT・H君です。開けてみると写真絵本4冊が出てきました。早速目を通しました。凄い!感動しました。
T・H君は永源寺診療所所長として地域の医療活動をしています。特に、認知症や寝たきりになっても安心して暮らせる地域つくりを目指している姿が生き生きと表現されています。彼のような医療を「地域包括ケア」と言うようです。
地域の人達と共に生きる彼の医師としての姿、特に地域の人との最期の看取りの場面は感動を覚えます。
T・H君は東中バレー部主将でした。北海道全国大会にも出場し高校では3年生の春までバレー部で活躍していました。自治医大ではラグビー部に所属し青春を謳歌していたようです。
絵本(写真)を通してT・H君をまぶしく、嬉しく感じると共に、誇りに思いました。
書籍は、農文協刊行「いのちつぐみとりびと」(全4巻)です。
松平さんのこと
今日(10日)の新聞に、昨日松平康隆さんの「お別れ会」が青山葬儀場で行われたとありました。
松平さんは全日本男子バレーボールの監督としてメキシコオリンピック銀、ミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得されました。その後バレーボール協会の専務理事として、昭和40年代から60年代に懸けて男子バレーボールをメジャースポーツに高めていただきました。
氏はリーダーとして先見性と計画性に優れ、実に上手くメディアを使いました。ですから当時は各メディアに男子バレーが数多く露出していました。
毎年年度末に行われている「全国都道府県対抗中学バレーボール大会」も氏の発案です。そんな氏との思い出は私にも少しあります。
一つは、30年近く前お会いすることをお断りしたこと。二つは、25年前、第1回全国都道府県対抗大会が行われた大阪府立体育館での監督会議終了後のことです。仲間の監督数人と正面玄関でトーナメントが書かれた大きな看板を見ていました。
しばらくすると松平さんが数人の方と来られて突然「脇阪さん宜しく頼みますよ」と話しかけてくださり、驚いた私は「お互いに大会が成功するよう頑張りましょう」と話し、握手をしたことを思い出します。
今日マイナーに落ちかけている男子バレーボールを再度復活させるには、バレーボールをこよなく愛する氏のようなリーダーの登場が必要だと思います。
今は松平さんのご冥福を念ずるばかりです。
売国政権?
“野田政権下で中国政府への日本の国土売却が加速されている。・・。新潟県庁から徒歩数分の一等地にある民有地4500坪が中国政府と売買契約された。
・・・。中国政府は、中国の国土は一片も売らない。結果、日本は政府も企業も中国の土地はすべて借りるだけだ。互恵主義なら、日本は売るのでなく貸すのが道理である。現に米国は中国政府には如何なる土地も売ってはならないと言う。
・・。日本にとって最大の脅威である中国に新潟市中心部の一等地を売ろうという背景には、国家観なき民主党政権の責任がある。
対照的なのが名古屋市である。現大村知事、河村市長は中国への売却は慎重に、との姿勢を崩さず、名古屋城下の約2400坪の候補地を守って現在に至る。これこそ政治の役割である。
・・・。野田政権の政治主導とは、官僚と共に国土を売り続けることなのか。
・・。民主党政権下で中国に買われそうなもう一つのケースが沖縄県名護市辺野古に小さな湾を隔てて向かい合う90万坪のカヌチャ・リゾートだ。普天間飛行場が辺野古に移転すれば、カヌチャの高台から同飛行場が見渡せる。”
中国による水資源の買収問題や尖閣周辺の島には銘々出来ない政府の体たらく。まったく舐められたものです。韓国も「日本海」を「東海」にせよと米国で猛烈な運動をしています。
政府に求めることは、常に国益を優先した毅然とした外交です。
一般質問
今回の一般質問は15人とのことです。我が会派「プロジェクト21」は代表質問以外に4名が一般質問をします。私は、一般質問が始まる13日2番目に質問することになりました。
13日は市内中学校の卒業式ですが議会は開かれます。「議員は市立学校の最後の授業である卒業式には参加するべきだ」というのが私の持論ですが、残念です。
私の質問は
1.就学前教育の充実を問う
①当局は就学前教育についてどのようにお考えなのか
②幼稚園事務職員の配置が必要と考えるが如何か
③専門職である臨時職員の給与改善はなされたのか
2.いじめ対策を問う
①長浜市教育委員会は「いじめ」問題解決策としてどのような具体的取り組みを指導しておられますか
②「人権尊重審議会」では「いじめ」問題解決策としてどのような手立てをされましたか
③「いじめ防止条例」の制定が必要と考えますが如何でしょう 以上です。
1については、人間形成の基礎を築く就学前教育の重要性が叫ばれて久しいですが、長浜市立の幼稚園では多忙を極め充分な教育が施されているとは言い難い状況です。
幼稚園教諭が本来の職務に専念できるよう事務職員の配置が出来ないかを問うと共に、専門職の非常勤職員の待遇改善を求めたいと思います。
2については、去る2月6日文部科学省の発表では平成22年度における全国の小・中・高校のいじめ件数は7万7630件です。滋賀県でも大津市や高島市で悲惨ないじめがありました。長浜市においても皆無ではありません。こうしたことを踏まえて、地域ぐるみの対策を求めたいと思います。
憲法改正Ⅱ
“日本人はなぜ肝心なこと、基本的なことについて考えようとしなくなったのだろうか。
・・・。占領軍が占領のための手立てとして押しつけた現憲法が無効なことは、美濃部達吉や清瀬一郎、そして共産党の野坂参三まで唱えていた。
思い返してみるがいい、敗戦の後占領支配された国家で、占領支配による有効な国家解体の手立てとして一方的に押しつけられた憲法なるものが独立を取り戻した後にも正当性を持つ訳が何処にあるのだろうか。
・・・。「天は自ら助くる者をのみ助く」という人間社会の公理を体現するためにも我々は我々自身を破滅の隷属に導きかねぬ現憲法という手かせを自らはずして捨てる決心をしなくてはならぬ時に違いない。
それを考えるのは一部の政治家ではなしに国民自身が我がこととして考え、政治家に強いるべきなのだ。”
憲法改正
昨日(4日)の各新聞に自民党が憲法改正の草案を決定したとありました。一部リベラル派の抵抗があったようですが結果として良かったと思います。
改憲反対議員の多い民主党も、憲法改正についての議論を避けて通ることは出来ないでしょう。
今回示された自民党の原案が産経新聞に詳しく記されていました。その前文は
“わが国は、長い歴史と固有の文化を持ち、日本国統合の象徴である天皇を戴く国家であり、国民主権の下、・・・。”と始まります。
【第1章 天皇】第1条;天皇は、日本国の元首であり、・・。第3条;国旗及び国歌は、日本国の象徴として法律で定める。
【第2章 安全保障】第9条の2;・・。内閣総理大臣を最高責任者とする自衛軍を保持する。
【第8章の2 緊急事態】内閣総理大臣は外部からの武力攻撃、テロリズムによる社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害・・。緊急事態宣言を発することが出来る。
何れも自立国家として当然のことであり、国家観が示されていると思います。
橋下市長も「船中八策」を示し、国民に議論を仕掛けました。
今後憲法改正に向けて大いに議論を交わし、独立国家として恥ずかしくない憲法を制定しなくてはいけないと思います。