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欲しいものを探すか、あってはならないものを探すか

テーマ:まちづくり
地元の長浜バイオ大学は近年まちなかに拠点を設けて、先生方や学生さんが、いろいろなかたちでまちづくりにかわかっていただいている。大変にありがたい。

先日4回生のM君から相談を受けた。
「妄想立国Nagahama」という学生と社会人の交流イベントで「長浜にあったらいいなと思うもの」というテーマで議論をしたそうである。その時にカード法でまとめたものを、どういう方向で整理したらいいか?ということだった。

それで、こんな話をした。
高度成長期の末期、日本が絶頂だったころ。各地で若者にアンケートを行うことが流行ったときがあった。(今でもあるかも) 行政も財政的余裕があったから、マーケットリサーチをして行政施策に生かそうということだったのだろう。その時のアンケートで上位にあるのは「東京ディズニーランドみたいなものが欲しい」だった。それを見て、各地でテーマパークづくりが流行った。結果はかくのごとしである。

欲しいものを探すのもいいが、あってはならないものを探してみたら、と逆説的提案をしてみた。端的に言えば「ディズニーランド」は長浜にはあってはいけないと思う。なぜあってはならないかを議論してみると、本質的なものが見えてくるのではないかと思ったからだ。

「まちなかにナショナルチェーンのコンビニがあってはならない」 こう考えてみるとどうだろう。

「戦略とは捨てるものを決めること」とよく云われる。しばしば行政で総合計画を作るときに専門家と市民を集めて会議が作られるが、出来上がったものはおおよそ戦略とはいえない総花的なものとなる。みんなの意見を取り入れるからだ。日本全国どこへ行っても使えそうな総合計画が出来上がる。

逆に戦略を実現化するプロセスとしての戦術はみんなの意見を集めた方が良い。新しい発想が新しい戦術を生むからだ。現実はこの切り分けが難しいんだね。

ということで、今後の彼らの取り組みが楽しみでもある。

ながはまのお庭第二号 制作中

テーマ:まちづくり
京都大学大学院と長浜市、NPO法人まちづくり役場の協働プロジェクトである「ながはまの庭プロジェクト」

昨年に続き第二号の制作が佳境に入ってきた。といっても原稿は11月末にはほぼそろっていたので、レイアウト担当の私がサボっていただけなのだけれど。

第1号よりボリュームアップして44ページになるA5の小冊子である。ようやく32ページまで仕上げることができた。なんとかクリスマスまでには仕上がるだろう(原稿が)。印刷上りは1月上旬か・・・・
マウスの動かしすぎで腱鞘炎気味だけどなんとかできるだろう。

制作はInDesign6を使い、印刷だけでなくEPUBでの出版も可能なように考えている。
レイアウト作業をしていると、結構庭のことを知らないことに気が付くね。

くんさんのお宅の庭は2ページ見開きでご紹介。お楽しみに。

ながはまのお庭2


博覧会から博物館へ

テーマ:まちづくり
戦国大河ふるさと博覧会も本日でフィナーレ。

次をどのようにするか、とみんなでいろいろ考えている最中なのだが、観光振興課の北川課長が「博覧会から博物館へ」と曰わっていた。彼とは1996年の秀吉博、2006年の一豊千代博、昨年の江浅井三姉妹博、そして今年と都合4回の博覧会で釜の飯を食った中であるから、確かにそうだよなぁ、と思う。

イベントだけでなく、本物の魅力でないと「集客」できても「交流」がすすまない。
私は次のテーマは「リピート」であると思っている。もともと長浜や黒壁はリピーターが多いのだけど、今現在新たにリピートしていただけるだけの魅力を生み出しているかというと、残念ながら無いだろう。過去の財産を食いつぶしているだけである。

先日、伊那から視察にお越しになった方がおっしゃっていたが「結局それぞれ個店の魅力をアップさせなくちゃだめだよね」ということ。商店街のそれぞれの店舗、黒壁もそう。イベントも同じことを続けるのではなく、それぞれが新しい価値作りを、もう一度始める必要があるな。そうでなくては、来年から長浜は凋落を始めるだろう。

25年前に笹原さんが黒壁を始めようとされた時に「商店街に一時間に4人と犬一匹」であったといわれるのは有名な話だが、実際に商店街がそこまで落ち込んでいたのかというとそうではない、たしかに黒壁の角はそれに近かったかもしれないが、パウと西友のところは、結構な人がいた。ただ、翳りは4~5年以上前からあったのだ。

そういう意味ではちょうど30年前の長浜にタイムスリップしたかのようだ。

宴の後に何が生み出されるのか、これからが本当の勝負どころである。

プロフェッショナルとアマチュア

テーマ:まちづくり
この間から、気になっていること。病むほど気にする訳でもない質なので、わざわざ記事にするのか・・・どうか。
ただ、このところ思いを巡らせているので書き付けてみる。

プロとアマ。一番ポピュラーなのは プロ=お金をもらっている、アマ=もらっていない、という区別。
仕事の質で分けるというやり方もある。「彼の仕事はプロ中のプロだ」なんて言葉は、ゴルゴ13なんかでよく出てくるな。

世間一般には金銭を得ている+金銭以上の仕事の質をもってプロと呼ばれるのだと理解している。
自分の家業たる本業に関していえば、「眠りのプロショップ」を標榜している以上、私はプロであるといいたいし、品質・情報・サポートどれをとってもプロと呼ばれるようにしなければならないと思っている。
100%にはまだまだ遠いが、そうあるべきと毎日の研鑽と仕事のクオリティの向上はかかせない。

問題は、お金をもらわない、まちづくり的な活動のクオリティなんだよね。
NPOや、いろんな団体の役員等々 いずれも無償のボランティアだから、所詮はアマチュアでしかないのだけど、アマチュアだからといって逃げる訳にもいかない状況が続く。
まちづくり役場では視察団体に講師を行う。これは無償だけど、まちづくり役場には1万円をいただいている(=これが収入の1つの柱になる)ので、当然、それに見合う以上の内容をお話ししない訳にはいかない。結構気合いを入れて話をするのである。 ・・・が、専従でないというか副業の悲しさ・・・テンションが続かないのである。本業第一だから。

かといって、AINや大河ふるさと博、アーバングラスコンペなどを含めてだが、今後のまちづくりの方向性を考えながら進めていかなければならないことが多く、アマチュアだからといって許される状況でもないのだが、ここにジレンマが生じている。

「目的」と「手段」・・・つまり「戦略」と「戦術」を分けるとすれば、無償ボランタリーは「戦術」に限定すべきだと思うんだけど、どうも現状は整理されていない-ごっちゃになっているんだな。

戦略と戦術の組み立てが明快であれば苦労をしないのだけど、残念ながら、現在の長浜はそういったものが、ほぼ存在しない状態が続くので、結局、戦略を含めた戦術提案をするという、もどかしい状況を強いられる。

特に昨今のまちづくりは、都市計画・住環境・観光・商業・産業・教育・福祉などあらゆるファクターをうまく組み合わせることが必要とされる。政策のチーム連携で勝負しなければならないから、まちづくりの基本政策=思想・理念と、それに基づく戦略(=しないことを決めること)が不可欠。そして、戦略は皆さんの意見を集約して創るモノではない。まちづくり役場は政策研究や提案はするが、戦略決定の主体は行政だ。

そう、この記事はまちづくりのプロフェッショナルたる、行政に向けて書いている。
博物館都市構想が生まれて30年近く経とうとしている。それが生まれた時には、思想や理念が語られたと思うのだけれど、今現在、行政マンに思想・理念を語れる人材が少ないことに危惧をする。

会社経営をしている方ならわかると思うけど、企業理念や家業の思想のようなものは、企業の成長にとって不可欠だ。
「豊かな自然と歴史を生かして、安心安全のまちづくりをめざす」どこの市や町にもあるようなスローガンじゃなくて、20年30年先を俯瞰した新しい思想を議論してもらいたいと思う。まちづくりのプロフェッショナルとして

町座七日講

テーマ:まちづくり
毎月7日、まちづくりをテーマに語り合う「町座七日講」というイベントを行っている。

テーマの内容はいろいろだが、今日の内容は「長浜のブランド力について」

内容は後日まとめたいと思うが、来年は長浜城30周年、黒壁25周年。
いくらなんでも従来の延長では話にならないだろう。新しい時代の価値創造が必要だと思う。長浜にしても黒壁にしてもしかり。

ブランド力を上げるということはどういうことなのか、どういう意味があるのか、そのためには何をして、何をしないのか こういうことを整理しておかないと、イベントをやっていても訳がわからなくなる。

私は危機感をあおるのだけど、遠路参加してくれた桃山学院大准教授の角谷君は「長浜は十分にポテンシャルを抱えている」と小樽の例を持ち出してきてくれた。
確かに可能性はまだまだあるのだ、ただ、可能性の女神は前髪しかないってことだね

今日出たキーワードは 上質、あこがれ、古くて新しい、etc
ありふれてはいるが、その言葉の意味や概念を整理して、イメージへと再構築する作業をしておかないとね。

最近こういうことをあまりやっていないような気がするんだな。特に商店街は。

10月はAINと重なるので17日に開催予定。
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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

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