羽毛工房が完成!
テーマ:羽毛ふとんのお話
2009/08/13 11:18
すでに動いておりましたが、壁を作ってお化粧直しをして、新しい羽毛工房が完成しました。
今回は、羽毛除塵機とサイクロン羽毛充填機を導入です。経緯はこちら
ドイツLorch社の羽毛リフレッシュマシン(店頭設置は日本で2台だけ)はこちら
リフォーム工程を説明しますと、まず一番左側の洗濯機で羽毛を直接洗浄します。羽毛ふとんや袋に入った羽毛を洗うのと違い、細かな汚れも非常にきれいに洗ってくれます。もちろんスチーム洗浄なんかとは格段に違うきれいさです。
これが洗い終わったところ。ドラムにへばりついているのが羽毛です。これを中央部の乾燥除塵機に送ります。ここでは120℃の熱風で洗った羽毛を乾燥しながら、ゴミを取ります。
湿度が35%ぐらいになったら乾燥終了です。
乾燥した羽毛は送風機によるミニ選別機にかけられます。これは、羽毛工場の選別機と考え方は同じで、この時に大きなフェザーなどは取り除かれます。(Lorch社は大手羽毛原料メーカーの洗浄・選別機を作っていますので、そのあたりのノウハウはバッチリですね)
ここまでは従来と同じです。ここからが新しくなったプロセス。
まず羽毛除塵機に送り込みます。こちらです
羽毛除塵機はメッシュのドラムに羽毛を入れ、攪拌と空気圧によって細かなホコリを取り除きます。というのもLorch社のリフレッシュマシンは乾燥除塵でしたので、もう一つファイバーの取り除きが弱かったのです。約5分間の除塵を行います。
充填機は正確な充填ができるように仕様を求めたため、少し大きくなってしまいました。計量器は全部で3個使っています。全体計量と、充填量計量に2つです。
より正確な充填をするために、2つの計量槽を使い、交互に1マスごとの充填量を計測して充填します。従来のタイプが減算式という充填しながら減算して計量するタイプだったために、細かな軽量は難しかったのです。今回は1マス1g単位で制御できます。
計量を制御するパネルも2つ分あります。
そして、吹き込みの目玉がサイクロン。計量した羽毛をそのまま入れるのではなく、円筒型の容器を通すことにより、羽毛は竜巻のように回りながら充填されます。この時、ホコリやフェザーなど今までの工程で取り切れなかったゴミを取り除くことができます。
画像は充填中のものですが、重いゴミだけ下へ落ちるようになっています。
落ちたゴミはこのような状態です。
羽毛直洗い-乾燥除塵-送風分別-羽毛除塵と行ってきても、まだこれだけのゴミが残っているのです。実はリフォームに限らず、全く新品の羽毛を充填しても、少しゴミが混ざっているのです。
実はこのサイクロンを行うと充填効率がかなり悪くなります。時間が倍以上かかるわけなので、通常の工場では行われていないことがほとんどです。でも効果は抜群ですね。
充填量も例えば4×5マスの標準的な羽毛側の場合、通常の工場では均等に入れるのがほとんどですが、中央部を100とすると、へたりやすい襟元は105、両側の保温に関係ない部分は95というように、身体にフィットしやすい充填を行っています。
現時点では日本で最高レベルの羽毛ふとんのリフォームかな。
価格ソフトな超長綿60サテンの立体キルト側を使い、基本的な足し羽毛を含めて、加工手順これだけ全てで29,800円です。
お使いになる方の体質に合わせて、生地やキルティングの方法をおすすめしています。
今回は、羽毛除塵機とサイクロン羽毛充填機を導入です。経緯はこちら
ドイツLorch社の羽毛リフレッシュマシン(店頭設置は日本で2台だけ)はこちら
リフォーム工程を説明しますと、まず一番左側の洗濯機で羽毛を直接洗浄します。羽毛ふとんや袋に入った羽毛を洗うのと違い、細かな汚れも非常にきれいに洗ってくれます。もちろんスチーム洗浄なんかとは格段に違うきれいさです。
これが洗い終わったところ。ドラムにへばりついているのが羽毛です。これを中央部の乾燥除塵機に送ります。ここでは120℃の熱風で洗った羽毛を乾燥しながら、ゴミを取ります。
湿度が35%ぐらいになったら乾燥終了です。
乾燥した羽毛は送風機によるミニ選別機にかけられます。これは、羽毛工場の選別機と考え方は同じで、この時に大きなフェザーなどは取り除かれます。(Lorch社は大手羽毛原料メーカーの洗浄・選別機を作っていますので、そのあたりのノウハウはバッチリですね)
ここまでは従来と同じです。ここからが新しくなったプロセス。
まず羽毛除塵機に送り込みます。こちらです
羽毛除塵機はメッシュのドラムに羽毛を入れ、攪拌と空気圧によって細かなホコリを取り除きます。というのもLorch社のリフレッシュマシンは乾燥除塵でしたので、もう一つファイバーの取り除きが弱かったのです。約5分間の除塵を行います。
充填機は正確な充填ができるように仕様を求めたため、少し大きくなってしまいました。計量器は全部で3個使っています。全体計量と、充填量計量に2つです。
より正確な充填をするために、2つの計量槽を使い、交互に1マスごとの充填量を計測して充填します。従来のタイプが減算式という充填しながら減算して計量するタイプだったために、細かな軽量は難しかったのです。今回は1マス1g単位で制御できます。
計量を制御するパネルも2つ分あります。
そして、吹き込みの目玉がサイクロン。計量した羽毛をそのまま入れるのではなく、円筒型の容器を通すことにより、羽毛は竜巻のように回りながら充填されます。この時、ホコリやフェザーなど今までの工程で取り切れなかったゴミを取り除くことができます。
画像は充填中のものですが、重いゴミだけ下へ落ちるようになっています。
落ちたゴミはこのような状態です。
羽毛直洗い-乾燥除塵-送風分別-羽毛除塵と行ってきても、まだこれだけのゴミが残っているのです。実はリフォームに限らず、全く新品の羽毛を充填しても、少しゴミが混ざっているのです。
実はこのサイクロンを行うと充填効率がかなり悪くなります。時間が倍以上かかるわけなので、通常の工場では行われていないことがほとんどです。でも効果は抜群ですね。
充填量も例えば4×5マスの標準的な羽毛側の場合、通常の工場では均等に入れるのがほとんどですが、中央部を100とすると、へたりやすい襟元は105、両側の保温に関係ない部分は95というように、身体にフィットしやすい充填を行っています。
現時点では日本で最高レベルの羽毛ふとんのリフォームかな。
価格ソフトな超長綿60サテンの立体キルト側を使い、基本的な足し羽毛を含めて、加工手順これだけ全てで29,800円です。
お使いになる方の体質に合わせて、生地やキルティングの方法をおすすめしています。