今も昔も変わらない

テーマ:インテリアのお話
「工業化による大量生産品の増加と貧富の差の拡大に対して、伝統的な手工芸を見直すことによって、労働することが人生の充実につながることを目指した」

現在の話ではありません。今から130年以上も前の19世紀末、イギリスで興ったアーツ&クラフツ運動の目的です。

うっかりして京都で見過ごしたアーツ&クラフツ展を東京都美術館で見てきました。ロンドンのビクトリア&アルバート博物館にはよだれが出るようなインテリアコレクションがありますが(しかも無料!)そこの出展物が中心です。

アーツ&クラフツ運動、そしてマッキントッシュを中心としたグラスゴー派の活躍が、フランスのアールヌーボー、先日ウィーンで見たクリムトを中心とする分離派の活動へとつながりました。1900年前後はアートの一大変換期といえるのでしょうね。ピカソもガウディも同時代です。
その提唱者の1人ウィリアムモリスは、近代デザインの祖ともいわれ、インテリアを扱うものにとっては外せない1人です。

モリス_アカンサス
私の店でも、モリスのアカンサス柄の生地を使った真綿ふとんやカバーを作っていますし、そのデザインは今なお人気がすたれません。

大量生産により、より多くの人が買い求めるようになり生活を豊かにしたことは否定できませんが、そのことにより人生が豊かになったかどうかというと大いに疑問があるこのごろです。モリスが目指した職人芸を大切にする世界と、大量生産による工業デザインの流れとは矛盾していた部分がありますが、こういう時代だからこそ自らがものを創り出す大切さを見直したいと思います。

かつて、既製品である羽毛ふとんを右から左へ販売していたブローカーの時代から、自らが素材を求め、思いを込めて作り、お客様におとどけする今日では、仕事の本質に大きな違いがあることを感じるのです。

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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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