子どもの発達障害に関する一仮説
テーマ:眠りのお話
2008/12/13 11:11
前回 子どもの眠りについての問題を提起いたしました。
長浜市の発達障害である子どもの割合は6%を超えるという報告が最近の地方紙に載っていたと記憶していますが、この数字はハンパではありません。40人の学級なら平均2人いることになります。
発達障害の原因ははっきりしていないそうで、その一つに縫線核セロトニン神経系の異常が挙げられています。このセロトニン神経系は覚醒を司り、睡眠のリズムに関係するもので、実際には発達障害の症状として睡眠障害が起こるそうです。
私は睡眠指導士として睡眠医学はかじっておりますけど、医者でも研究者でもないので、思い込みだけかもしれませんが、発達障害と睡眠の質の低下に関係があるのではないかと考えています。
というのも、この30年間、大人の寝具はずいぶんと質が向上してきました。ところが、赤ちゃんや子どもの寝具は逆に後退してしまったという事実があります。
かつては、赤ちゃんのベビー寝具も、子どものジュニア寝具も木綿わたのふとんがほとんどでした。9割以上がそうであったと思います。木綿わたは吸湿性が良く、昔は専業主婦が多かったので、ちゃんと布団干しができていました。
しかし、今日ではポリエステルわたを使うケースが非常に増えています。ポリエステルわたは、「吸汗性」などもありますが、実際は蒸れます。汗の吸放湿が気持良くできないのです。
代謝量の大きい子どもは、汗を多くかきます。汗の吸放湿がうまくいかないと、不快感が増え睡眠のリズムがとれにくくなってしまいます。レム睡眠は脳の神経系ニューロンを創り出す眠りですが、睡眠の状態が悪いとこれがうまく働かなくなるのではないかと考えます。その他にも、小さな時から視神経に無理な入力(テレビ・夜更かし)があることによって、睡眠のリズムが作り出せないことが考えられます。
ケンブリッジ大で、ポリエステルわたと羊毛わたを使った未熟児に対する比較実験を行ったところ、羊毛わたを使った寝具の方が発育が良いという結果が出ています。身体の発育が違うということは、もしかしたら、脳の神経系の発育も違っている可能性もあります。
「睡眠障害が発達障害の一要因になっているのではないか」
単なる思い込みから生まれた仮説かもしれませんが、子どもの寝具の現状を見れば見るほど、そうあっても不思議でないように思われるのです。
長浜市の発達障害である子どもの割合は6%を超えるという報告が最近の地方紙に載っていたと記憶していますが、この数字はハンパではありません。40人の学級なら平均2人いることになります。
発達障害の原因ははっきりしていないそうで、その一つに縫線核セロトニン神経系の異常が挙げられています。このセロトニン神経系は覚醒を司り、睡眠のリズムに関係するもので、実際には発達障害の症状として睡眠障害が起こるそうです。
私は睡眠指導士として睡眠医学はかじっておりますけど、医者でも研究者でもないので、思い込みだけかもしれませんが、発達障害と睡眠の質の低下に関係があるのではないかと考えています。
というのも、この30年間、大人の寝具はずいぶんと質が向上してきました。ところが、赤ちゃんや子どもの寝具は逆に後退してしまったという事実があります。
かつては、赤ちゃんのベビー寝具も、子どものジュニア寝具も木綿わたのふとんがほとんどでした。9割以上がそうであったと思います。木綿わたは吸湿性が良く、昔は専業主婦が多かったので、ちゃんと布団干しができていました。
しかし、今日ではポリエステルわたを使うケースが非常に増えています。ポリエステルわたは、「吸汗性」などもありますが、実際は蒸れます。汗の吸放湿が気持良くできないのです。
代謝量の大きい子どもは、汗を多くかきます。汗の吸放湿がうまくいかないと、不快感が増え睡眠のリズムがとれにくくなってしまいます。レム睡眠は脳の神経系ニューロンを創り出す眠りですが、睡眠の状態が悪いとこれがうまく働かなくなるのではないかと考えます。その他にも、小さな時から視神経に無理な入力(テレビ・夜更かし)があることによって、睡眠のリズムが作り出せないことが考えられます。
ケンブリッジ大で、ポリエステルわたと羊毛わたを使った未熟児に対する比較実験を行ったところ、羊毛わたを使った寝具の方が発育が良いという結果が出ています。身体の発育が違うということは、もしかしたら、脳の神経系の発育も違っている可能性もあります。
「睡眠障害が発達障害の一要因になっているのではないか」
単なる思い込みから生まれた仮説かもしれませんが、子どもの寝具の現状を見れば見るほど、そうあっても不思議でないように思われるのです。