子どものための毛布講座

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
毛布の続きですが、お子さんに最適な毛布の話。

よくあるパターン
あばあちゃん「本当に寒そう、もっと暖かくしてあげなければ」
おかあさん 「それじゃ、この毛布はどうかしら(と、アクリル毛布を取り出して・・・)」
子ども    「あったかーい おやすみ」
夜半 「うーん」 と毛布をはだけてしまって、ふとんからも飛び出してしまう。

どういうことかといいますと、代謝量が大きい(体重比)子どもは睡眠時に体温を下げるために、最初のノンレム睡眠時に大量の汗をかきます。
アクリルは保温力が良いので、入眠時には快適です。ところが、体温で毛布が暖まってくると、温度は皮膚温に限りなく近くなってきます(おおよそ33℃) その時に大量の発汗があると、アクリルでは汗を吸いきれないので、寝床内の湿度が急激に上がってきます。要は蒸れるわけです。
上の例でいうと、代謝量が少ない高齢者の女性が自分の状態で暑い寒いを判断すると、子どもには合わないということになるわけですね。

蒸れと体温を下げたい身体のメカニズムの相乗効果で、子どもは毛布をはいでしまいます。本来ならノンレム睡眠の深睡眠に至るはずが、不快情報が多いとそれが妨げられてしまいます。成長ホルモンは睡眠深度に従って多く出ますから、それも妨げられることになります。

一方、子どもはレム睡眠の割合も大人に比べると多いので、よく動きます。レム睡眠は記憶を整理するためなので、吸収することの多い子どもは多いのでしょう。赤ちゃんなんかは、レム睡眠が半分以上です。

どうすればいいか?
子どもに限りませんが、敷ふとんの保温性を十分に確保した上で(特に畳やフローリングの場合、熱は下から逃げます。必ず2枚敷してください)、吸放湿性の良い毛布を選んで下さい。綿やウールがベストでしょう。アクリルは掛も敷も避けること。最近は敷パッドが多く出ていますが、これは2枚敷のうちに入りません。素材を十分確かめて下さい。

最近の高気密・高断熱性の家なら、毛布は使わずにパシーマ・サニセーフの組合わせをおすすめします。
ガーゼと脱脂綿でできていますので、アレルギーにも安心、年間を通して使えますし、洗濯後の乾燥も比較的早いので子ども向けです。

パシーマ・サニセーフセット

寒がりのお子さんは、ウールの毛布がベストです。綿は汗を吸った後に冷たくなりますが、ウールは湿潤熱といって汗を吸うと発熱する効果があります。掛ふとんも保温性も大事ですが、子ども用は吸放湿性や透湿性がある素材を選ぶのがいいですね。アレルギーに良いからって、ポリエステルのふとんなんかは論外です。
良質の天然素材であれば、ホコリは少ないので、中身を十分吟味して下さい。

アトピーのお子さんにはシルク毛布(できればウォッシャブルタイプ)がベストですね。


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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

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