正しい寝姿勢のための、頸と腰の正しいカンケイ

テーマ:眠りのお話
昨日、PTAの会計監査に学校へ行きましたら、寝具の話になって=枕の話だったのですが、よくよく聞いてみると、敷の問題である事がわかりました。



睡眠時の体圧負荷をみてみると、概ね上図のようになります。臀部が最も負荷が大きく、その次が胸部(肩胛骨)。この2ヶ所で8割近い体重を支えている事になります。この状態だと、圧迫されている部分の血流が悪くなるので、寝返りが増え、筋肉も緊張を強いられます。一方、この時に一番大きな隙間ができるのが頸と腰です。この部分は大変に重要で、うまくサポートできないと寝姿勢が崩れたり、無理な力がかかったりして肩こりや腰痛の一因となると考えられます。

頸と腰どちらかだけでもだめで、お互いのバランスをうまく取って、体圧負荷をできるだけ分散しながら、正しい寝姿勢を取ることが重要だと理解いただけるでしょう。だから「敷」と「枕」は一体で考える必要があるのです。

体圧分散図


低反発ウレタンを使った体圧分散タイプのマットレスや枕が流行ったのは、頸と腰の隙間を埋めて体圧分散できるからなのですが、反発力が無いために体重によって寝姿勢が変ってしまう点、温度によって固さが変り寝返りが打ちにくい点、通気性に難点があって蒸れやすい、耐久性の問題などによって、私の店ではおすすめはしておりません。

結局、理想的な寝姿勢を得るには、一人一人に合わせたセッティングが必要です。単純に「これが決定版!」的なものはあり得ないと考えます。これは骨格や体重の問題だけでなく、筋肉量や代謝量、個人のクセや好みによって異なるからです。枕だけでも十人十色ですから、敷ふとんやベッドパット、マットレス、ベッドを含めた組合わせは膨大なものになります。

そこで、私の店が始めたのが「眠りのフィッティング」です。金属フリーの敷ふとん、マットレスを25種類以上、枕も調整式を含めて20種類以上揃えて、カウンセリングを行い、実際にお試し寝をいただきながら、最適な組合わせを探します。もちろん、短時間のお試し寝では限界があるのも事実ですが、過去のデータの蓄積とノウハウで、そこそこご満足いただけるレベルで提供できるようになりました。

敷を変えると、眠りが変わる。

本当です。

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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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