過ぎたるは、猶及ばざるが如し

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
暖かくなってきたので、先日来より羽毛ふとんのリフォームのお客様が増えてきました。

羽毛を開けたところ
羽毛を開けたところ

今日も2枚をリフォームです。9年ぐらいお使いになったものでしたが、羽毛のパワーはまだまだ十分。もちろん羽毛自体は使用年数分汚れていますし、ゴミも少しは出ますので、1300g→洗浄分別後は1150gでした。

ところで、既製品の羽毛ふとんって中の量を入れすぎているということ、お気づきですか?高級品ほどその傾向が顕著です。一般的な羽毛ふとんの場合シングルサイズで1300~1400gの入れ目が多いですね。えっと、羽毛は良質のものほど嵩がでますから、入れ目は少なくて済むんですよ。よく「増量羽毛ふとん」ってありますが、嵩がない品質を量でごまかしているというのが実態です。この嵩高性はJISで計測方法が決まっていて、cmで表します。Sawadaの羽毛ふとんは毎日お使いになるのなら原則16.5cm以上を基準にしています。

メーカーさんの羽毛ふとんの企画をしている人と話すと、「本当は良質の羽毛を900~1000gぐらい入れて使うのが一番良いんですけどね」といいますが、実際には最低1200gは入っています。なぜそうなるかというと、販売の現場が「1000gでは嵩がなくて、他社に負ける」と主張するからです。それは多くの店が羽毛ふとんは「奥さん、こちらの方が嵩があるでしょ」と単純に嵩だけ比較して販売しているからなんですね。(お客様の睡眠の質を考えなければ、実際にはこの売り方のほうがずっと楽です)

その結果、10万円を越す高級品ではパンパンに入った羽毛ふとんとなっています。・・・実際に使うとどうかというと、逆にカラダへのフィット感(肌沿い)が悪くなってしまうのです。通常は嵩があれば保温性が高くなるのですが、沿いが悪いので温まった空気が逃げてしまいます。中には嵩がですぎて羽毛ふとんに埋もれて寝ているという方もいらっしゃいますね。

さらに、羽毛を詰め込むと通気性が悪くなります。そうでなくても、日本の羽毛ふとんの生地は吹き出しを抑えることを第一にしますから、樹脂コーティングするダウンプルーフ加工を強くするので、通気性はあまりよくありません。一般的な羽毛ふとんの生地の通気度は0.9cc(ウォッシャブルタイプ)~1.5ccぐらい。Sawadaで使っているのは、1.9~2cc、ヨーロッパ産の生地だと2.5~3cc。もちろん通気性が良くなると、寝心地は快適になりますが、良質の羽毛を使わないと吹き出しが少し出てきます。

ついでに脱線しますが、羽毛ふとんを丸洗いすると、このダウンプルーフ加工が取れてしまいます。一般の生地だと通気度1.3~1.5ccのものが倍以上の3.5ccを超える数値になります。こうなると、ダウンファイバーというゴミが噴出しやすくなるので、本当は羽毛ふとんの丸洗いはリスクが高いので、あまりおすすめしません。

もとへ戻って
最近の住宅は保温性が良くなっていますから、嵩高17cmぐらいの羽毛を900~1000gぐらい入れるのが本当はベスト。暑がりのお子さんや男性なら800gでもいいぐらいですね。薄くなると保温力は下がりそうなものですが、体に沿う羽毛ふとんなら、温まった空気が逃げにくいのでそれほど不便は感じません。

今日のお客様は、羽毛の質が良かったので、80サテンの軽量ソフトな生地に、足し羽毛をせず1150gでちょうどいいぐらいでした。

何事も適度なバランスが大事。過ぎたるは、猶及ばざるが如し、であります。

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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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