大義とは!
今日(8日)の報道では各紙共に「首相社民に配慮」の見出しが躍っていました。
そこには“原則として総ての武器輸出3原則の緩和について、新たな「防衛計画の大綱(防衛大綱)」への明記を見送ることを決めた。菅首相が連携強化を目指す社民党が明記に反対していることに配慮したものだ。緩和の明記に積極的だった北沢防衛省相も譲歩する考えに傾いた”とありました。
これを見る限り、党として首相として筋を通さなくてはならない大義が全く見えません。
結局、3原則見直しよりよりも衆議院の3分の2の数を得るために社民党にすり寄ることを優先したものです。それはただ政権の維持に傾いた結果であって、どこにも「国民の生活を第一」とか、「同盟国との信頼」を考えたとは思えません。(いいかげんにしてくれ)
現在4万人の兵を動員し、日米合同演習のまっただ中です。鳩山政権に裏切られ、やっと信頼関係回復の兆しが見えたと思ったら再度この状況。果たして米国は日本の現政権に対して良い顔をしてくれるでしょうか。
詳細は省きますが、現在武器輸出3原則の見直しが問われているのは、これが遅れると防衛力の整備に支障が出かねないとの危機感からのものです。
5月には、日米安全保障問題で民主党と社民党の相違が大きくその対立から社民は政権から離脱しました。その社民にすり寄るようなことでは、菅の指導力はおろか、同盟国もしくはそれに近い国から不信を招くことは間違いなく、喜ぶのは中国だけです。
菅内閣の崩壊は時間の問題のように感じます。それは良いのですが、民主党政権による鳩山・菅両内閣の2年間に失った国益は計り知れないものがあります。この「失ったものを一体どうしてくれるのだ」の思いが私の中では一杯です。
「これ以上赤い政権にしないでいただきたい」というのが切なる願いです。