大丈夫か日本

テーマ:政治・経済
今日(12日)の産経新聞1面のコラムは、櫻井よしこ氏が月に一度掲載される「鳩山首相に申す」です。テーマは「日米関係を修復せよ」です。ポイントを以下に抜粋して記します。

“誕生から2ヶ月過ぎても、鳩山政権の基本的方針が定まらない。とりわけその外交・安全保障政策には不安が拭いきれない。・・・・・。

21世紀における日本外交の最重要課題は、軍拡を続ける中国の脅威を如何にかわすかに尽きる。・・・・。

中国で3泊4日を過ごすオバマ大統領は、日本滞在はその半分の2日間だ。しかも、当初の予定は変更され、1日遅れの来日となる。13日深夜に、鳩山首相は普天間問題についての結論も出さないまま、APEC参加のために日本を離れる。大統領は首相不在の日本で日程をこなす。こんな異常な外交日程はないだろう。日米の歯車が噛み合わず、不吉な軋(きし)み音が聞こえてくる。・・・・。

首相が提唱する東アジア共同体構想は、誰も振り向かなくなった古証文だ。もともと背後で共同体構想を強力に進めたのが中国だった。・・・・。

つまり、東アジア共同体を提案し、かつて米国の排除を意図した中国は、現実の変化に素早く対応し、米国抜きの東アジア共同体はありえないと、当初のもくろみと反対のことを言い始めたのだ。これはもう4年前のことだ。

にもかかわらず、鳩山首相は何を思ったか、この捨て去られた古証文をもち出した。岡田外相は意固地にも東アジア共同体には米国を入れないと言い続ける。鳩山民主党政権がまるでピエロに見えてくる。・・・・。

米中接近の谷間に沈みかねない今こそ、外交の根本に、同盟国と脅威をもたらす国の識別がなければならない。

にもかかわらず友愛外交を唱え、普天間問題で迷走するのは、国際情勢の変化を理解できていないからである。

今年4月、米国で語り合った若手日本研究者でアメリカン・エンタープライズ研究所のM・オースリン氏は「日本は台頭する中国によって削り取られてゆくだろう」と書いている(『フォーリン・ポリシー』誌09年4月号)。

日本削り取りに向かう中国の脅威に、現在の日本は対処できまい。日米同盟なしにはなお更である。オバマ大統領を迎えて、最悪の状況に陥った日米関係の修復に鳩山首相は全力をあげなければならない。”と結んでいる。

恵まれた家庭でお育ちになった鳩山首相(岡田外相も同じだと思います)に、今日の国難を任すことが出来るのか本当に不安が出てきます。

≪愚者は体験に学び賢者は歴史に学ぶ≫といいます。
今こそ、国が滅ぶかも知れない状況下で、命を懸けて外交等を行った明治政府の人々に謙虚に学んでもらいたいものと思っています。

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脇阪宏一
真宗大谷派
西蓮寺住職
38年の教職生活を基に、市議会議員2期務めさせていただきました。
現在住職の傍ら健全な青少年の育成を願って、"明るく・楽しく・元気よく"をモットーに、スポーツ少年団バレーボールチーム「長浜パンサーズ」の指導をスタッフと共にしています。
練習会場は長浜小学校体育館で週2回(土・日午前中)です。
現在長浜市内51名の男女児童が参加しています。
参加希望者は何時でも受け付けます。


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