生地の展示会

テーマ:羽毛ふとんのお話
今日は裸参りの三日目だが、大阪へ出張中である。
羽毛布団をはじめ、木綿わた用のサテンなど布団生地の展示会が行われている。

といっても、現実には国内で販売される羽毛布団用の生地は大半が中国製で占められている。そこで、今回から日本製生地を使った側には、それを表示するためのラベルが用意されるようになった。

蔭山では、ラムコ超長綿100番手を使った平織の羽毛布団生地の試作品が展示されていた。もっとも製品になるためには数千メーターのオーダーが必要なので、私の店で独自に展開するには荷が重い。ドイツのハイムテキスタイルにも出展しているためか、中国人バイヤーも訪れていた。

全般的に特徴的なのは、昨年来の綿糸の高騰によって、低価格ラインはポリエステル85%綿15%といったように合繊が主流になってきた。通気性も吸湿性も劣るが、生地が軽いので充填する羽毛の量を減らすことができる。羽毛原料が高騰を続けているので、少しでもコストダウンをしようということにつながるのだが、快適に眠るという目的からは離れていく。

羽毛布団には通気性や吸湿性が良く、軽量な生地が理想的なのである。

木綿わた用の生地は相変わらずのプリント柄中心。木綿わたの布団が激減している現在、従来の鏡仕立てとよばれる表地と無地の裏地からなる側の新柄を出すよりも、再生可能な布団として、オーガニックコットンや、スーピマなど安全性や高機能性を打ち出すべきだとおもうのだが・・・正直これでは終わっている。

西川もそうなのだが、商品企画のベースとなる考え方が25年前となんら変わっていない。一方でマーケットは劇的に変化を遂げた。睡眠のことが毎日のようにテレビの番組のネタになっている・・・ということは潜在需要が多くなっているにもかかわらず、寝具業界が25年前の提案では将来は暗い。

もちろん、西川が潰れようが私の店にはなんら影響はないのだけど、日本を代表するメーカーには生き残ってもらいたいのである。

人の会社を心配するより、まず自分が生き残ることだ。
睡眠環境を向上させるヒントとなる情報は少なかったが、「閨の文化」を進めていくヒントはいくつか見つかった。

やはり情報は足で稼ぐしかないのだろう






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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
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