産地偽装を考える

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
またもや産地の偽装。ウナギですが、やり方はかなり悪質ですね。これは糾弾されねばなりません。
でも「あんな話はどこにでもあるよ」ということもよく聞きます。

私はいたってドンカンなのですが、お米の味にうるさい方はかなり多いですね。その場合は産地云々より「うまいか」「うまくないか」という判断基準をお持ちなのだと思います。それがわからないと、なんとなく「コシヒカリ」を選んだり、南魚沼産というと、なんか有難いような気がしたり。いわゆるブランドを頼ってしまいます。

ワインは良く飲みます。昔はボルドーの特一級だとか、メドックとサンテミリオンはどうだとか、こだわっていた時期もありましたが、今や1500円も出せば、ずいぶんと美味しいワインが手に入りますし、AOCが良くて、テーブルワインが悪いとも限らない・・・。まあ、それぞれの産地の個性のようなものは楽しみたいものです。

差別化から始まった食のブランド化、その一方で、市場では常に値下げ圧力がかかります。量販店の火曜日の特売は昔は税抜きで99円とか100円でしたが、今や税込みで97円ですもの。この間農家の生産性が特別に上がっているようには思われませんから、量販店の店頭がパートだらけになって+農家の取り分が減った結果なのでしょう。

娘の大学のレポート課題「食の安全」の資料をたまたま読んでいたら、ミンチ偽装したミートホープ社の社長が「安いものばかりを求める消費者にも責任がある」という発言を引用して、その背景を述べていましたが、「安さだけしか訴求できない販売店にも問題がある」のでしょう。

羽毛ふとんは産地偽装が常態化しています。中国産にポーランド産を数%混ぜてポーランド産表示なんて、一部では「当たり前のこと」になっています。ポーランドの原料の輸入は全体の3~4%程度ですから、あれだけ出回っているはずがありません。実際は原料輸入は80%が中国・台湾です。ところが、店頭で中国産原料とポーランド産原料が同じ価格で出ていたら99%の人はポーランド産を買うんでしょうね。

羽毛ふとんを作っている身からいうと、原料の産地なんてどうでも良いのです。私が見るのは良い原料か、そうでないかということですね。良ければ買いますし、そうでなければ買わない。「ポーランド産で掘り出し物が」なんてのは話に乗ると大概スカです。農場まで行ったところで、本当にいいかどうかは正直わかりません。

結局大切なのは信義を重んじる真面目な業者=真のプロフェッショナルと付き合うことです。
残念なことに、グローバルスタンダードとかいうもののおかげで、そういう業者が少なくなってしまったということですね。困ったこっちゃ。

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曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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