皇室状態の大手町山組
本日、曳山祭りの大手町山組の若衆筆頭と副筆頭が来られました。先日の新年総会で長老のKさんがおっしゃったように非常に厳しい情勢ですので、彼らも真剣です。
山組はおおむね45歳までの若衆とそれ以上の中老から成り立ちます。若衆が祭りの執行に関する実行部隊、中老が曳山を動かしたり、全体の運営というところでしょうか。中老は長寿社会になり親子で中老と言う人も数組あります。山組によっては町の戸数が少なく、若衆と中老の役割分担ができずに総祭りという所も出てきています。
さて、曳山祭りと言えば皆さんご存知の子供狂言。特に大手町の理念は「芸は一番」でありまして、芸の出来が祭りの成功を左右いたします。役者は6歳~12歳くらい(小学生)の男子が行います。曳山には女性は上がる事は出来ません。シャギリは女の子も多くやっていますが、曳山の横でしか演奏ができません。一部の人が差別だとか規約を変えろといいますが、男子禁制の場所もあるので、そう言う伝統を崩すのは文化の崩壊であります。
とはいえ、大手町は現在皇室状態になっています。若衆のお子さんが不思議と女の子が多いのです。今の筆頭のお子さんも女の子であります。前回、前々回は自町の子供は一人だけあとは全部借り役者でした。他の山もそう言うところが多いようで上手な役者さんは本当にスターになり、来年はうちの山でお願いしたいと頼まれることもあるようです。若衆の筆頭は出番でない時は他の山の芸を見て、めぼしい役者をリストアップしています。
借り役者も昔は山とつながりがある家の子に限られたりしましたが、今では若衆のつながりで役者をお願いするところもでています。役者親の中にはそのままその山組みの若衆になる人もいるようです。
そんなことで大手町内では男の子が生まれたらまさに「宮様扱い」(私が勝手にそう言っているだけかもしれませんが)。大喜びしています。(女の子が生まれても喜びますよ。当然)
今まで述べてきましたように、山組みの環境が変化し「山組の町内の祭り」から「市民の祭り」へとしていかねばなりません。極端なことを言えば外人の若衆や役者が出てもおかしくありません。
ただ、そのためには仕組みを変更する必要があります。大相撲は急激な外人(モンゴル人)勢力で狂ってしまいましたが、そうならないために、いや、むしろ祭りのよりよい発展のために議論していく必要があると思います。