今年の大河ドラマ
篤姫が、最近にない高視聴率を獲得して終えたのが最近ですが、早くも今年の大河ドラマ「天地人」が始まりました。直江兼継、名前は知っておりますがどういう人物かは知りませんでした。主演の妻夫木聡ですか、その顔も初めてわかりました。
正月の新聞でドラマの最初に豊臣秀吉が砂金を大量に積んで兼継に「わしの家来になれ。」といわれても義を重んじて断る場面から始めるのは、今の時代への警鐘の意味でしたと脚本家のことばがありました。戦国時代のドラマは視聴率がいいそうですが今回のは何か思わせるものがありそうです。
今回は上杉謙信をすごくかっこよく優れた人物に仕上げてあります。一般に上杉謙信と武田信玄は人間的に優れた武将に描かれることが多いですね。信長は変革者で恐ろしい人物、秀吉は知恵者で愉しい人物、家康は用意周到で腹黒い大物に描かれます。湖北の戦国大名・浅井長政は優れた悲運の武将でありましょうか。
昨日は、上杉謙信が姉の子で養子になる上杉景勝に帝王学を教え、ブレーンを養成するために禅寺で候補となる子供たちを教育していました。その中に当時5歳(数え年ですから満年齢であれば4歳くらいでしょうか)の小六少年(後の兼継)が入るところで1回目が終わりました。
当時は下克上で優れた家来が劣る主君に成り変わる時代でありました。そんな中で、家来が主君のために命を賭けるという事は珍しいことであります。
今回は何か殺伐とした今の社会に対し日本人がもつ素晴らしさを失わないうちに育てて行きたいと言う願いが見られるような気がします。
また、本日の日経MJにありましたが同じNHKがこの秋に3年間スペシャルドラマで展開する「坂の上の雲」を追いかける経営者をのせていました。
戦争を賛美してはいけませんが、先祖が多くの犠牲の元に残してくれた教訓を生かすNHKの歴史ドラマ、楽しみです。