視察研修
13日(日)、米原発13:55の電車で会派P21のメンバー7名(1名欠席)は一路宮城県古川市に向かい、宿舎に着いたのは19:00過ぎでした。
14日8:00にホテルを出発し9:30に石巻市に到着。早速ガレキ担当の職員の方の案内で高台より被災状況を見、その後ガレキの様子とその対応を見せて頂きました。ガレキの総量は616,3000トンで、約30万トンずつ市内23カ所に分けて山積みされており、現在その分別作業が進められています。煙突の様な物は火災防止のガス抜きをするパイプです。
現在国内最大規模の焼却施設5基が設置されつつあり、8月に稼働する予定です。しかし、完了には数年かかりガレキ消却に全国規模の協力をお願いしたいとのことでした。被災地のガレキ消却について長浜市の早い時期の決断が必要です。
12:00前に石巻市を離れ南三陸町のボランティアセンターに向かいました。13:00に着き猪俣課長にその後の状況をお伺いしますと、先の見えない現状の中最近アル中の人が増えてきたとのことです。医療機関と対応を進めているとのことでした。
その後、ボランティアリーダーの指示に従い津波による倒壊家屋周辺のガレキ処理をしました。前回と異なり、仕事の割に元の常態に回復せず改めて復興への困難さを痛感しました。最近はボランティアも少なく是非協力をお願いしたいと語っておられました。ちなみにボランティアリーダーの方は静岡県の方で、昨年7月から自費(貯金を切り崩し)で作業の手伝いをしているとのことでした。頭の下がる思いでした。
作業終了後、7名の者は南三陸町防災対策庁舎で先の大震災犠牲者総ての人への思いを込めて「正信偈」をあげさせて頂きました。
未だに市立病院の庇にはこの様に漁船が取り残されていました。
15日8:00に宿舎を出発し、大崎市のNPO「鳴子の米プロジェクト」に10:00頃着きました。早速NPO理事長;上野健夫氏の説明を受けました。ここでは「行政から自立しよう」をモットーに、地域の特性を生かした農業を2006年から始めています。
このNPOは地域農業を維持できる価格(1俵;24,000円)でコメ(ゆきむすび)を直接買い取るなど、消費者が農家を支援する形で立ち上がりました。
近年、大学生や若者がボランティアで参加してくれる様になりった。これは常に新しいことに挑戦する姿勢と若者達の問題意識が噛み合ったように思う、と話されていました。
20011年度は「ゆきむすび」1000俵を収穫できたとのことです。今は次代を担う人材育成に取り組んでいるとのことでした。今回も実り多い視察でした。