溜飲下がる思い
テーマ:政治・経済
2009/08/13 19:09
今朝(13日)の産経新聞 “「麻生首相に申す」櫻井よしこ” を読み溜飲の下がる思いをしました。要点のみ以下に記します。
“日本のすべての力は、歴史のなかで先人たちの苦労によって培われてきた。にもかかわらず、麻生太郎首相も鳩山由紀夫民主党代表も、あまりにも日本の土台を構築する価値観や歴史に無神経である。両党首の下の自覚なき政治で、先人の残した諸々の価値観が今や消し去られてしまいそうだ。
総選挙を前に国民に訴えるべきは、返済不要の奨学金や農家への戸別補償の効用ではなく、靖国参拝に象徴される日本人の心の問題である。
だが、首相が国民に語りかけていることのほとんどが金銭、物質に関する事柄でしかない。国家の基本的な問題点、たとえば安全保障、増大する中国の脅威、激変する米国外交こそ訴えるべき時、バラ撒きから透視される有権者への迎合こそ見苦しい。首相は日本の最も深刻な欠陥である安全保障の不備に関して、集団的自衛権さえ打ち出せていない。
先の大戦について、日本が間違っていたとし、ひたすら「心からお詫び」を強調する「村山談話の思い」を鳩山は「充分に尊重」するそうだ。
次期政権をうかがう二大政党の党首がいずれも、国家のために努力し、戦い、敗北し、命を落とした人々の魂を、慰め、鎮め、感謝の祈りを捧げることを、他国に気兼ねして行わないと表明したことに、私は深い喪失感を抱く。日本はここまで大事な価値観を失ってしまったのか。精神の支柱を腐らせたかのようなこんな国がほかにあるだろうか。
「非核三原則は法律を超えた国是」というのが鳩山氏の考えだ。北朝鮮が核を保有し、日本を射程にとらえ得る中国の核ミサイルはすでに1000基を超えた。核抑止の担保は日本の安全保障上、死活的重要事だ。結果、非核三原則は今や守るのではなく、見直しこそ必要である。鳩山氏の三原則論は日本を脅威の前に裸で立たせるようなものだ。
こうしてみると、民主党の政策には多くの疑問符をつけなければならない。だが、麻生首相のふがいなさゆえに、自民党に期待することも難しいのだ。
そのふがいなさを、首相はいま、誰よりも深く肝に銘じよ。名誉挽回に死力を尽くせ。”
如何でしょうか。
“日本のすべての力は、歴史のなかで先人たちの苦労によって培われてきた。にもかかわらず、麻生太郎首相も鳩山由紀夫民主党代表も、あまりにも日本の土台を構築する価値観や歴史に無神経である。両党首の下の自覚なき政治で、先人の残した諸々の価値観が今や消し去られてしまいそうだ。
総選挙を前に国民に訴えるべきは、返済不要の奨学金や農家への戸別補償の効用ではなく、靖国参拝に象徴される日本人の心の問題である。
だが、首相が国民に語りかけていることのほとんどが金銭、物質に関する事柄でしかない。国家の基本的な問題点、たとえば安全保障、増大する中国の脅威、激変する米国外交こそ訴えるべき時、バラ撒きから透視される有権者への迎合こそ見苦しい。首相は日本の最も深刻な欠陥である安全保障の不備に関して、集団的自衛権さえ打ち出せていない。
先の大戦について、日本が間違っていたとし、ひたすら「心からお詫び」を強調する「村山談話の思い」を鳩山は「充分に尊重」するそうだ。
次期政権をうかがう二大政党の党首がいずれも、国家のために努力し、戦い、敗北し、命を落とした人々の魂を、慰め、鎮め、感謝の祈りを捧げることを、他国に気兼ねして行わないと表明したことに、私は深い喪失感を抱く。日本はここまで大事な価値観を失ってしまったのか。精神の支柱を腐らせたかのようなこんな国がほかにあるだろうか。
「非核三原則は法律を超えた国是」というのが鳩山氏の考えだ。北朝鮮が核を保有し、日本を射程にとらえ得る中国の核ミサイルはすでに1000基を超えた。核抑止の担保は日本の安全保障上、死活的重要事だ。結果、非核三原則は今や守るのではなく、見直しこそ必要である。鳩山氏の三原則論は日本を脅威の前に裸で立たせるようなものだ。
こうしてみると、民主党の政策には多くの疑問符をつけなければならない。だが、麻生首相のふがいなさゆえに、自民党に期待することも難しいのだ。
そのふがいなさを、首相はいま、誰よりも深く肝に銘じよ。名誉挽回に死力を尽くせ。”
如何でしょうか。