<<最初    <前    1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

羽毛布団原料高騰の状況

テーマ:羽毛ふとんのお話
先日羽毛原料の新しい価格表がきました。昨年末から3回目の値上げです。
中級のハンガリーグースは昨年同時期に比べ約2.5倍。高級のプレミアムゴールドクラスや低級のダックダウンも2倍です。この価格は絶句としかいいようがありません。

ベスト・オブ・ポメラニアン

何件か仕入先を回って、羽毛原料の情報を収集してきました。が、全貌はなかなかつかめません。・・が、うちの店は現金で支払している関係か、そこそこ良い条件で仕入れていることも判明。

アウトラインは
・グースダウンは流通量がここ何年も減ってきてじわじわ寝上がっていたが、円高が続いていたために国内価格はそれほど上がっていなかった。
・アパレル関係のダウン需要、特にチャイナ国内が急増している。
・昨年ぐらいからグースダウンの流通量が急減して原料急騰
・加えて年初よりのドル高・ユーロ高・円安
・チャイナの鳥インフルエンザの影響で一気にダックダウンが不足、原料価格が2~2.5倍 一説には3倍まで?
・当面(ここ数年?)改善する見込み無し

こんなところでしょうか。一説にはチャイニーズがヨーロッパの農場で札束たたいて直接買いあさっているという情報もありまして、とにかく原料そのものが少なく、この秋冬物の手配にどこもあたふたしているという状況です。

これだけ上がってくると、前から在庫として持っている最高級クラスであるカウフマン社の羽毛布団に値頃感がでてきました。(在庫分については価格は据え置いています)

原料そのものの質も少しずつ低下しています。永年使っていたロシア/ヴァルダイグースは、ダウンパワー表示が430→420へと下がりました。なんで?と聞くと、今年の入荷分は428~429位しか出ないので表示を420にしたとのこと(ダウンパワー表記は10単位です)正直に言ってくれるのはいいのですが、弱ったものです。

ということで、ご検討中の方はお早い目に良い原料での品確保をおすすめします。

カウフマン社ベストオブポメラニアン

テーマ:羽毛ふとんのお話
昨年の1月、そして引き続き今年の1月にもドイツ・ハイムテキスタイル見本市でオーダーした羽毛である。
ポーランドの北西部ポメラニア地方で採れた、手選別によって得られるステッキー(絡みの強い)なホワイトグースダウンである。

ベスト・オブ・ポメラニアン

羽毛の性能的なお話しをすれば
・手選別でホコリが非常に少ない
・絡み合うので、保温性が非常に高い
・ダウンボールが大きく嵩高性20.8cm(日本で旧方式での計測)
・アレルギーも少ない

などなど、アイダーを除けば世界でも最も品質の高い羽毛といえるだろう。

といっても、どんな良い羽毛であれ、羽毛ふとんの仕立方を間違えると素材の良さを台無しにするのは料理でも同じである。

気持よく眠ることができるとは、
・軽い生地
・通気性の良い生地
・バランスの取れた羽毛の充填量
ということになるだろう。

その為に選ばれた生地はオーストリアHEFEL社の198。79g/㎡という超軽量な綿100%の生地だ。

理屈抜きに使って気持ちが良い、それを味わっていただければ幸いである。

ヴァルダイステッキーグースあと3kg

テーマ:羽毛ふとんのお話
今年のハイムテキスタイル見本市で買った羽毛はKauffmann社のベスト・オブ・ポメラニアングース。
手選別で絡みの強い最高級羽毛である。会場見回したが、このレベルの羽毛はほとんどない。一社あるのだが、洗浄が不十分で、昨年友人が失敗をしている。

Kauffmann社は長いつきあいだから、通常のレベル+再洗いをしてくれる=心得ているということ。

カウフマン社羽毛
ベスト・オブ・ポメラニアン

今後ますます手に入れにくくなるのは必定、ということで、昨年も同じものを仕入れているのだが多めに注文。ただし、価格は上がっているし、ユーロ高でダブルパンチ。

そういう最高級品なんだが、ずいぶん前に購入したヴァルダイ・ステッキーグースに比べると見劣りがしてしまう。

ヴァルダイグース

もう、こんな良い原料は手に入らない。

250,000円/kgという、安くはない価格だからそれほど沢山動くわけではないが、昨年の秋に10kgを切ったと思ったら、ついに残り3kgとなった。
原料としては5kg残っているのだが、うち2kgは熊本市のお客様からキープしておいて、と予約済みである。

このクラスの原料はまず手に入らないことがわかっているから、手放すのが惜しい気持ちが沸いてくる。

人生にこの1枚!と思われる方は是非どうぞ。

四川省産ホワイトグース取扱中止について

テーマ:羽毛ふとんのお話
暮れも押し詰まってまいりました。当店は本日で本年の営業を終了いたします。
今年一年のご愛顧誠にありがとうございました。

さて、羽毛布団の原料が高騰していることは何回か記事でとりあげさせていただきました。いくつもの流通経路をたどる一般的に販売されている羽毛布団と違い、原料を直接買い付けて自家製造し、直販で高品質ながらリーズナブル価格を実現している当店にとってはきわめて厳しい状況です。

その中で、長年取り扱ってまいりました「四川省産ホワイトグース(400DP)」につきましては、在庫限りで取り扱いを中止いたします。現在新規加工可能な在庫量は約6kgです。仕上がった店頭品が7~8枚ございますが、これも現品限りとなります。

もともとこのグースダウンは、中国産グースの中でもパワーがある羽毛です。四川省という寒暖の差が厳しく、水の多い環境が良い羽毛を生んだものです。ダウンパワーが400(旧表示で16.5cm ロイヤルゴールドラベルクラス)あり、その割に同一かさ高のハンガリーやポーランドのグースより2割ぐらい安いというリーズナブルさで「値打ち」な羽毛だったのです。

ところが近年グース羽毛がじわじわと値段を上げてきて、価格差が10%になってまいりました。それでもなんとか価格を維持してきたのですが、この1月からの価格は従来比50%アップというとんでもない状況になり、ハンガリー産との価格差がほとんどなくなりました。

価格高騰の影響を、できるだけ最小限にするために
1.ハンガリーグースについては約半年分の在庫を値上げ前に確保しました。
2.四川省産の扱いを中止し、ハンガリー産に統合。原料在庫の効率化をはかります。

お買得品として提供しております店頭品につきましては、現行価格にて在庫限りで終了いたします。

大変に厳しい状態となっております。1月にはドイツへ行き、現地の情報も収集してまいります。
よろしくお願い申し上げます。

ホワイトグース


ちょっと深刻な状況に

テーマ:羽毛ふとんのお話
先日来、羽毛原料が高騰するという話をしていたのだけど、今日河田フェザーさんから来たファックスはさらに深刻。

つまり、高嵩高性のダウンは受注を停止しますという連絡。高嵩高性というのはダウンパワーが420以上のクラス、前の表示で言えば17.5cm以上のことである。一般には一番最高級ラインの羽毛である。

これが、原料そのものが無いので注文受けられませんという状況。ハンドピックの禁止により長期飼育する鳥が極端に減っているのが一番の原因なのだが、原料そのものが無いというのでは死活問題。

グレードの低い羽毛については価格は上昇しているものの、供給量そのものへの不安はなさそうである。もちろん専門店としては低グレードには一切手を出さない方針であるから、正直関係ない。
私の店の最低ラインはダウンパワーで380以上、旧嵩高だと16cm以上という業界としては非常に厳しい品質保証を行なっているので、羽毛ふとんの最低金額はシングルで29,900円である。もちろん、合成繊維の入った側生地は使わない。全て天然100%というのがポリシーでもある。

3月まではなんとかなりそうだが、そのあとの展望が見えてこない。
まったく頭が痛い
<<最初    <前    1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2015/05      >>
26 27 28 29 30 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6

ブログランキング

フリースペース

ねむりはかせのキャラクターの名前はネムタといいます。なまけものです。
元サンリオにいらっしゃったキャラクターデザイナー井上・ヒサトさんの作品をご厚意でお借りしています
ネムタのホームページはこちら

通販サイトはこちらから
眠りのプロショップSawada 楽天市場店

ショップの地図はこちら
長浜の曳山博物館の前です

Facebookページ


ビデオクリップYouTube
店のプレゼンテーション
滋賀経済Now紹介
ヒュスラーネストの説明
プレジールのエアーピローの説明

アーカイブ

HTMLページへのリンク

プロフィール

ネムタ1

ねむりはかせ

曳山博物館前の眠りのプロショップSawadaのオーナー
睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

眠りのプロショップSawada

最近のトラックバック

参加コミュニティ一覧