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壁のムコウヘ 第22回アートインナガハマ2008

テーマ:まちづくり
昨日は長浜芸術版楽市楽座・アートインナガハマの総会でした。

1987年に始まった、このイベントも今年で22回目を迎えます。クラフトフェアとしては、松本に並ぶ老舗となりましたが、考えれば、よくここまで続いたものです。最初から続けているメンバーも、新たに加わっていただいたメンバーも一緒になって今日まで盛り上げていただきました。協賛していただいている多くのスポンサー企業のおかげもあってなんとか続いています。

一番腐心するのは、「興行ではなく、いかにして運動としてつづけていくか」という点です。長い間続けていくと知らず知らずのうちにマンネリ化したり、事業を消化するだけになってしまいます。イベントとは「神無きマツリ」ですから、続けるためには毎年イベントのミッションを確認しあうことがとっても大切です。

今年のテーマは「壁のムコウヘ」
黒壁20周年という節目、それを超えて新たなるウェーブをどうやって起こしていくか、ということが主題です。
詳細については、これから運営委員会での議論に期待したいと思います。

今年は特にアートを志す学生さんたちをサポートしていきたいと考えています。それもあって、今日は諏訪にある芸術系の学校へお伺いして、いろいろとお話を聞いてきました。ヒントをいろいろいただいて、また楽しくなりそうです。

スタッフとして参加してみたい、という方も歓迎です。ain@mx.biwa.ne.jpまでどうぞ

敷ふとんを変えました

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
ここ数日寒い日が続いています。蒸し暑くなったり、寒くなったりやっかいな季節ではありますが、どの寝具を使えばいいかというと、これも悩ましい。

4日前に敷ふとん(ベッド用)を取り替えました。それまでは、パーム(椰子)の硬質マットレスの上にプロファイルマットレス、さらに温熱電位敷ふとん+二層羊毛敷ふとんという組合わせでした。この組合わせは堅めなので、横寝はつらいところです。

今回は、オーストリア・プロナチューラ社のエルゴフレックスのウッドスプリングにGETHA12という12cm厚さの3ゾーン(真ん中が固くなったタイプ)のラテックスマットレスを組合わせ、温熱電位敷ふとんにカーボン100%のパットとリネン麻裏付きのビラベック羊毛の組合わせにしました。エルゴフレックスとラテックスの組合わせは、横寝対応のベストの組合わせの一つです。

エルゴフレックス

GETHA12ラテックス間とレス


なぜ温熱電位敷ふとんかというと・・・本当は自然素材100%で眠りたいところですが、血圧対策のための電位療法です。日頃の不摂生を考えれば、半分ぐらいは効いているのでしょう。カーボン100%のパッドは大阪ガスが開発したカーボン100%のわたをパットにしたものです。備長炭練り込み繊維とちがい、炭そのものですから、調湿・脱臭+遠赤外線の作用があります。

暑くなってきたので、リネン麻裏の羊毛ベッドパッドは麻面にしたところ、さすがに熱を良く逃がすだけあって、この2日は涼しすぎるぐらいです。このドイツ・ビラベック社のベッドパット。汗の吸湿発散性は抜群で気持ち良いのですが、羊毛は湿潤熱を発生するために、夏は熱のこもりが気になる方がいらっしゃいました。そこで、地元近江のリネン麻生地をドイツまで送り、裏面に使ったオリジナルを昨年開発しました。

今回はハードタイプから、ややソフトタイプに変更しましたので、身体が毎日慣れてくるという感じですね。横寝はかなり楽になりました。

ヨーロッパから羽毛原料が入荷しました

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
今年1月のドイツ・ハイムテキスタイル見本市で注文した羽毛・ポメラニアンステッキーグースが30kg入荷しました。

ポメラニアンステッキー


この羽毛はドイツ・カウフマン社のメッセスペシャルと呼ばれる展示会のみで販売される限定品です。1月の展示会は、前年の秋に採れた羽毛が出展されますが、その中でも特A級品の羽毛は取れる量が数百キロと限定されますので、展示会だけで売切れてしまうのですね。毎年1月にドイツへ行くのも、その年の原料の良し悪しを自分の目で見極めて発注をするためです。こればかりは現物を確認しないと、だめなんですね。

特A級ってどんな羽毛かというと、
まず、世界最高の羽毛はアイスランドで採れるアイダーダウンです。絡みが非常に強く保温性が抜群のダウンで、卵を孵すために巣に敷いた羽毛を集めるために価格も超高級。布団にしてシングルで100~200万円です。

その次に来るのがこの特A級。寒暖の差が厳しい土地で、十分に育ったガチョウから、まず手で採取を行います。これは羽毛を痛めないためです。それから、手選別によって絡みの強いダウンだけを選り分けます。アイダーダウンほどの絡みはありませんが、保温性が良く、ホコリの少ない極めて良質のダウンなのです。

アイダーダウンを100点とすると、90~95点というこのメッセスペシャル。国内で得られる最もいいダウン(嵩高18.0~19.0cmクラス)で80~85点ぐらいですね。(あくまで主観評価ですが・・・) 普通アイダーダウンは布団の価格が100~200万円、国産最高クラスが15~30万円ぐらいですから、特A級だと50万ぐらいでも不思議ではありませんが、それは製造直売の強みで国産最高クラス並みの価格に抑えています。

羽毛の袋


原料を提供するカウフマン社もこだわりの会社です。この画像は羽毛が5kg入った袋ですが、通常に比べると圧縮せずに5倍ぐらいゆったりと詰めて送られてきます。これは圧縮すると羽毛の良さを損ねるためなんですね。輸送代もその分余計にかかってしまうので、痛いのですが、品質には代えられません。

小坂裕司さんの講演

テーマ:よもやま話
昨日5/1は特定非営利活動法人日本睡眠環境研究機構の設立総会が名古屋で行われました。
理事長は日本睡眠環境学会の前学会長である近畿大学の梶井先生です。私も監事として末席に連なることになりました。

その記念講演がワクワク系マーケティング、感性価値創造マーケティングで有名な小坂裕司さんです。

彼との出会いは今から十数年前、小坂さんもかけだしの頃に、寝具店の新業態開発の「市場創造研究会」の講師としてでした。昨日は当時のメンバーも多数集まり小坂さん曰く「同窓会だね」。

「ワクワクするビジネスをしよう」という彼のポリシーは今なお変わることがありません。12年前の彼の研究会は本当に楽しかった。アメリカへみんなと一緒に行った研修旅行?は最高でした。ヒトはなぜワクワクすることにお金を使うのだろう、ということを自らが体験するそのツアーはエポックメイキングでした。私がフツーの寝具店をやめて、今のスタイルに変わったきっかけは、あの研究会にあるのです。

久しぶりに彼の話を聞いている最中から、頭の中のサーキットが再構築されながら回転し始めました。イイ感じです。昼の2時にはじまった講演会は、その後1次会2次会3次会と小坂さんを交えたメンバーで議論が巻き起こり、ホテルに帰ったのは12時間後でした。

こういう時って、どれだけ飲んでも酔わないんですよね。
目の覚める一日でした。

過ぎたるは、猶及ばざるが如し

テーマ:眠るための道具・寝具のお話
暖かくなってきたので、先日来より羽毛ふとんのリフォームのお客様が増えてきました。

羽毛を開けたところ
羽毛を開けたところ

今日も2枚をリフォームです。9年ぐらいお使いになったものでしたが、羽毛のパワーはまだまだ十分。もちろん羽毛自体は使用年数分汚れていますし、ゴミも少しは出ますので、1300g→洗浄分別後は1150gでした。

ところで、既製品の羽毛ふとんって中の量を入れすぎているということ、お気づきですか?高級品ほどその傾向が顕著です。一般的な羽毛ふとんの場合シングルサイズで1300~1400gの入れ目が多いですね。えっと、羽毛は良質のものほど嵩がでますから、入れ目は少なくて済むんですよ。よく「増量羽毛ふとん」ってありますが、嵩がない品質を量でごまかしているというのが実態です。この嵩高性はJISで計測方法が決まっていて、cmで表します。Sawadaの羽毛ふとんは毎日お使いになるのなら原則16.5cm以上を基準にしています。

メーカーさんの羽毛ふとんの企画をしている人と話すと、「本当は良質の羽毛を900~1000gぐらい入れて使うのが一番良いんですけどね」といいますが、実際には最低1200gは入っています。なぜそうなるかというと、販売の現場が「1000gでは嵩がなくて、他社に負ける」と主張するからです。それは多くの店が羽毛ふとんは「奥さん、こちらの方が嵩があるでしょ」と単純に嵩だけ比較して販売しているからなんですね。(お客様の睡眠の質を考えなければ、実際にはこの売り方のほうがずっと楽です)

その結果、10万円を越す高級品ではパンパンに入った羽毛ふとんとなっています。・・・実際に使うとどうかというと、逆にカラダへのフィット感(肌沿い)が悪くなってしまうのです。通常は嵩があれば保温性が高くなるのですが、沿いが悪いので温まった空気が逃げてしまいます。中には嵩がですぎて羽毛ふとんに埋もれて寝ているという方もいらっしゃいますね。

さらに、羽毛を詰め込むと通気性が悪くなります。そうでなくても、日本の羽毛ふとんの生地は吹き出しを抑えることを第一にしますから、樹脂コーティングするダウンプルーフ加工を強くするので、通気性はあまりよくありません。一般的な羽毛ふとんの生地の通気度は0.9cc(ウォッシャブルタイプ)~1.5ccぐらい。Sawadaで使っているのは、1.9~2cc、ヨーロッパ産の生地だと2.5~3cc。もちろん通気性が良くなると、寝心地は快適になりますが、良質の羽毛を使わないと吹き出しが少し出てきます。

ついでに脱線しますが、羽毛ふとんを丸洗いすると、このダウンプルーフ加工が取れてしまいます。一般の生地だと通気度1.3~1.5ccのものが倍以上の3.5ccを超える数値になります。こうなると、ダウンファイバーというゴミが噴出しやすくなるので、本当は羽毛ふとんの丸洗いはリスクが高いので、あまりおすすめしません。

もとへ戻って
最近の住宅は保温性が良くなっていますから、嵩高17cmぐらいの羽毛を900~1000gぐらい入れるのが本当はベスト。暑がりのお子さんや男性なら800gでもいいぐらいですね。薄くなると保温力は下がりそうなものですが、体に沿う羽毛ふとんなら、温まった空気が逃げにくいのでそれほど不便は感じません。

今日のお客様は、羽毛の質が良かったので、80サテンの軽量ソフトな生地に、足し羽毛をせず1150gでちょうどいいぐらいでした。

何事も適度なバランスが大事。過ぎたるは、猶及ばざるが如し、であります。

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睡眠指導士や睡眠環境コーディネーターの資格を持ち、日夜快眠実現のために、いろいろと寝具やベッドの研究を続けています。

副業として、アートインナガハマなど、街中のまちづくりにもいろいろ関わっています。

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