掘り出し生地ゾクゾク

テーマ:羽毛ふとんのお話
年末から、今年にかけて羽毛布団用生地の掘り出し物が出てきた。

まずはエジプト超長綿の最高峰GIZA45を使った国産平織の生地。通常の半額で400mをゲット。もっともGIZA45の糸は高騰しているので、新たに糸を用意して織るとなると、元の価格より2,3割は上がるらしい。

国産は平織の生地がほとんどない。あってもガサガサの安物で一般に流通しているのはほとんどサテン(朱子織)生地。
でも羽毛の特性を活かすには軽量で通気度を上げることができる平織のほうが適しているのである。88g/㎡というから、一般流通している生地が140g/㎡(60サテン)が多いので相当軽い。軽くするだけならポリエステルを混ぜればいいのだけれど、通気度が低下するという欠点があるので、私の店は生分解可能ということもあって綿100%にこだわっている。

もっともすでに200mを消化しつつあるので、残り200m。 リフォーム(羽毛布団仕立て替え)のお客様にお勧めしたところ、評判が良い。軽いので仕上がりがふわっとして、体への負荷が非常に少ないからである。本当にバカ安なので、興味の有る方は早い目にどうぞ。

その後には、以前あるメーカーがディオールの寝具を作っていたのだけど、その生地。おそらく元のコストから考えると1/3か1/4ぐらいでゲット。100m限定なので、すべてシングルサイズのツインキルトで側縫い加工を予定。
光沢があってシルキーな生地で非常に高級感がある。

その他にも結構な素材の生地が手に入ったので、どのように料理しようかと思案中である。
国内の綿織物は超高級品を除くと、ほとんど中国へ移転してしまった。 質のいい日本製の生地は今や貴重でもある。

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