ご両親への挨拶
10月は芸術やスポーツの秋本番でもありますが、結婚式が多いシーズンでもあります。前の体育の日でもある本日は晴れの特異日でありますので祝日時代は、結婚式に人気の日でありました。
よくドラマでも出ていますが恋愛結婚なら特に男が女性の家へ行き相手の親に「・・・さんを僕に下さい。」とか「結婚させてください。」と挨拶に行きます。これは、感動の場面ですね。私は見合いでこういう光景はありませんでしたが私の妹たちは2人とも恋愛だったので、それぞれに違う光景がありました。末っ子の妹はご多分に漏れず親父が一番かわいがっていましたので、1回目はそれを察した親父が話を色々そらして切り出させない。2回目はちょうど私の話しがまとまりかけていて男が言い出せない。3回目にやっといえたという、面白い事がありました。
さて、本日ある雑誌にこんな歌が詠まれていました。
結婚の許しを我らに乞う男性(ひと)と
並ぶ娘の目に涙見る」(大前和子さん)
実は私にはもう一人妹がいます。この歌を見たとき、その妹の時のことを思い出しました。妹は当時NHKのディレクターをしておりまして職場でNHKカメラマンのM君と知り合いました。そして、数年後に二人で挨拶に来ました。そのとき私は仕事中にたまたま帰ったのですが、M君が親父に挨拶したときに妹が涙していたのを忘れることが出来ません。
それから、5年半後、21世紀に入ってすぐの2001年1月17日、モンゴルで取材中のM君は、乗っていたヘリコプターの墜落事故により亡くなりました。葬儀や慰霊祭のときにNHKで彼が出た場面のVTRが流されましたが本当に「いい顔」で取材や放送をしていたのが思い出されます。
本日、ひょんなことから思い出して書いてしまいました。結婚の明るい話しが暗い話しになってしまい申し訳ございません。