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警察介入

テーマ:教育
19日の毎日新聞の報道に、今年4~6月、埼玉県の男子中学生6人が教諭への暴行や傷害の容疑で同県警に相次いで逮捕されていたことが分かったとありました。


これについて教育評論家が意見を述べています。


「夜回り先生」で知られる水谷修氏は、「教師にゆとりがなく全ての指導を求めることは無理がある。子供を育てるのは社会の責任。学校が警察を含む各機関と連携しながら子供をよい方向に導こうとするのは間違っていない」と云っています。


一方尾木直樹氏は、「警察権力を使うのは安易でないか。学校の自殺行為でとんでもないことだ。背後には教師の力量不足があり他生徒への「見せしめ」の意味もあるだろう。心の琴線に触れるような指導をせずに生徒が更生するとは思えない」と学校を厳しく批判しています。


私は水谷先生の意見に賛同します。尾木氏には荒れる教育現場の実態と苦労が解っていないと思います。


ゼロ・トレランスの視察にアメリカ南部を訪問しました。各学校では教師は学習指導のみ、警察も常駐のなか、問題生徒の対応は各校に配置されているカウンセラーの仕事。そこで警察対応かオルタナティブスクールに送るのか等を判断します。


体罰問題がやかましく問われる今日、問題を持つ子供の責任は家庭教育、特に乳幼児時の子育てにあります。ところがそこをいい加減にしてきた親に限って、モンスターペアレントになるのです。


私も某中学校で警察を導入しました。荒れる初期に対応したため以後学校は落ち着きを取り戻しました。


中学校の教師はお預かりした総ての子供の進路保障をしなくてはなりません。少数の荒れる子供によって他の子供の知・徳・体が乱されてはならないのです。そこに、今日の教師の労苦があるのではないかと考えています。


あとは、すべての学校がコミュニティースクールを形成し、地域住民の力を得意分野ごとに活用し終日学校に来ていただくことです。

ゼロ・トレランス

テーマ:教育
昨日(18日)の報道に、大阪市教委は「ゼロトレランス」を導入する方向だとありました。私には懐かしい言葉です。
※この「ゼロトレランス」は日本の優秀な自動車に負けないようにアメリカのメーカーが「不良品を許さない」を合言葉にしたことから来たと聞いています。

2012年の大阪市立小・中・高生の暴力行為は全国ワーストの9058件、内被害者が病院で治療を受けた件数は1462件。(桜ノ宮高校事件以降さらに増加傾向にあると聞きます)


この「ゼロトレランス」導入については、橋下市長が「教師の威厳で学校は仕切れない。ルールを逸脱した場合はしっかり対応する時代に入った」として提案したとありました。


私は長浜市教育委員会の派遣で、02年9月末から1週間アメリカの「ゼロトレランス」の視察に行きました。


訪問先の生徒指導はそれぞれ各校配置のカウンセラーが対応し、その判断で家庭、警察、オルタナティブスクールに移されます。


家庭、警察、オルタナティブスクールは学校に復帰するための指導をします。学校の教師は知・徳・体を身に着けるさせるのみです。この点は日本の教育とまったく異なります。


そこまでの環境整備をしないと日本での「ゼロトレランス」は難しいと思います。私はその方向でやるべきだと考えています。

入学式

テーマ:教育
今日(8日)は仏教界では「仏生会(花祭り)」で、市内の小中学校では入学式でした。


9:40頃南郷里小学校に行き10:00からの入学式に参列しました。新入生は89名です。

気になったことは、6年生の男子児童ただ一人頭髪が黄色?に着色されていたことです。私は保護者の考えはどのようなのかと考えてしまいました。


午後は13:20に南中学校へ行き、13:30の入学式に参列しました。新入生は148名で近年では珍しく5クラスです。

それぞれ夢と希望、そして少しの不安を持ったピカピカの新入生に映りました。願うことはそれぞれの児童・生徒が社会に出たとき真にお役に立つ人間に育ってほしいことです。


各先生方も、預かった児童・生徒をそうした一人一人に育てるんだと強い願いを持って日々の教育に携わっていただきたいと念ずるばかりです。







教育委員会改革

テーマ:教育
今日(28日)の報道では、政府は今国会に地方教育行政法の改正案を提出する方針のようです。


この改正については、3年前の大津市立皇子山中学校のいじめによる自死事件で、迅速な対応が取れない教委の危機管理能力の欠如が露呈したところにあります。


今の教育委員会には教育委員長と教育長が存在します。ところが、その責任の所在が明確ではなく、はたから見ていると極めてめだるいものです。


自民党案では、教委を代表する教育委員長と実務を統括する教育長を統合し、首長に任命権を与えようとするものです。


これには賛同できますが、首長の交代によって突然教育方針が変わるようなことがあってはなりません。如何に教育の中立性を堅持するかが重要なところです。


私は、教育委員長を廃止して教育長を教育行政の長として、教育委員会はあくまでも教育行政の諮問機関とするべきだと常々思っていたことです。


その教育委員の選考も、長浜市では何を基準としているのか私には不明(身体検査が出来ているのか)です。その点も今後明らかにしていくことが大切なことだと考えています。

教育改革

テーマ:教育
7日付の「日本教育新聞」のトップ記事は、“首長に権限一元化「中立」保てるか”の見出しでした。内容は


“文科省が中央教育審議会で検討している教育委員会改革をめぐり、地方教育行政の権限を、事実上首長に一元化する方向で議論を固め始めた。一方、首長の日常的指揮監督を制限することで教育行政の中立性を保とうという仕組みだ。”とのこと。


各地の学校現場における様々な問題等への対応で、教育委員会の存在すら出てきません。出るのは校長と教育長です。これでは無いに等しい状況で当然改革が求められます。


現状を見れば、中教審が示そうとする教育長を首長の下に置き教育の最高責任者とし権限を持たせる必要を感じます。そして、教育委員会をその諮問機関にすることです。その時に求められるのは教育長の力量です。


一方で、教育の政治的中立の確保、さらに教科書採択や人事に首長が口出しすることになれば別の問題が生じます。中教審も指摘するようにそのための明確な歯止めが必要です。


さらに、市民の意思をくみ取る教育行政を推進すべく民意を重視した制度の確立も求められるところです。


何れにして、今日の教育委員会制度はとっくに制度疲労しており、未来を担う子供たちにとっての大改革が必要だと考えます。

公募校長Ⅱ

テーマ:教育
今朝(20日)の報道に、大阪市の「公募校長 半数以上に問題」とありました。


内容は今年度民間企業等外部出身の11人が校長に着任。そのうち6人が短期間に不祥事やトラブルなどを起こしたと云うものです。


この問題について、梶田叡一氏(元兵庫教育大学長)は


“もはや個々の校長の資質や研修の問題というより、公募で多数の校長を選ぶ制度そのものが問われる事態だ。


良い人材が採用される見込みもないまま、実施に踏み切った橋下市長と市教委の責任は重い。十分な検討をせず、思い付きで政策を進める姿勢を改めるべきだ”とありました。


杉並区の和田中学校校長を五年間務めた藤原和博氏は、東京大学経済学部卒業後リクルートで営業統括部長や新規事業担当部長等を務め、さらに杉並区教育委員会参与を務めていました。


トップ企業の中枢で職務を全うし、教育にも係っていたことがあのように立派に校長を務めるバックボーンとしてあったのです。民間人の希望者を選考すれば誰でもできる仕事ではないのです。


学校教育現場では、25年前後現場でしっかりと経験を積みその中で実績のある人が管理職にならないと子供の理解も職員の扱いも解らないものです。それらのことが数か月の研修で決して身につくものではありません



大阪市は次年度は35人の公募校長を採用する予定とか。被害が大きくならない間に修正するべきだと思うのですが如何でしょう。

教育レベル

テーマ:教育
「滋賀夕刊」に押谷盛利氏が「本県の教育レベルの低さ」と題して執筆しておられます。注目して読みました。


仰る通りで本県の小学の学習調査結果は今回もワースト5に入っています。体力調査結果も毎回同じです。但し、中学校は今年度のみ数学A(19位)以外40位前後と悪かったのですが、例年はいずれも中位以上に位置しています。


(長浜市は平成14年から市独自の学習状況調査を実施、その結果に基づき個別指導を進めていますからかなり高いレベルにあると思います)


氏の中にもありますように、全国学力調査結果の低さに真剣に対策をとり成果を上げている県もあります。しかし、本県は過去一向に対策をとった形跡はありません。


私も在職中思いました。「6年と云う時間があるのだから躾だけでもしっかりと身に付けておいてくれたらなー。基礎学力の劣る子に少しで時間を割いて指導しておいてくれたらなー」と。


県は「学力低下は深刻なレベル。結果は重く受け止める」とし、授業の見直しに着手するようです。これでは過去の生徒はどうなるのです?県の怠慢を指摘されても仕方がないでしょう。知事はこの事態をどのように受け止めているのでしょう?


中学校では、入学と同時に3年後には進路の決定が控えています。さらに、県内の各中学校は全員部活動参加が原則になっています。そこで各部員の体力が作られています。


したがって、中学校職員の多くは授業内容の充実(解る授業)、生徒指導、進路指導さらに部活指導と日夜たゆまぬ努力と互いの切磋琢磨をしているのです。


長浜市においては人事交流として小学校と中学校の交流を進めています。しかし、小学校から中学校への希望は毎年0だと聞いています。これは何を物語っているのでしょう?

民間人校長

テーマ:教育
大阪市では今年度初めて公募による民間人校長を配置しました。ところが3ケ月で退職する校長、保護者へのセクハラ問題で調査を受ける校長と問題が出ています。


大阪市長が民間人校長を入れたいと思う理由もわかります。その根底には先の学力調査でもわかるように大阪市の低学力があるのでしょう。だから民間人校長をと云いうのはちょっと違うように思います。


教育現場のトップは教育のあらゆる問題に精通していなくてはなりません。しかも何十人かの職員を束ねなくてはなりません。こうしたことは教師間の切磋琢磨と長い年月をかけた体験で身に付くものです。


教頭経験もなくましてや教育現場の経験のない民間人校長となれば、よほどの人物(学習力のある)でないと無理だと思います。


それより、民間人を途中採用することにおいては大いに賛成です。それは教育現場にも大いに刺激を与えることと思います。そうした後に管理職になることには何の問題もないと思うのですが?


組織を変えるために新しい血を入れたいという思いは解りますが、教育現場のトップにいきなり民間人を持ってくることには大きな疑問を持ちます。足元の改革こそ優先するべき課題ではないでしょうか?

近畿大会

テーマ:教育
昨日(5日)今日(6日)と二日間、滋賀県内で近畿中学校総合体育大会が開かれました。


二日間、私は守山市民体育館に行きました。そこでは男子バレーボールの全国大会出場を兼ねた大会が開かれていました。


優勝;菟田野中学校(奈良)、準優勝;皇子山中学校(滋賀)、3位;夢前中学校(兵庫)、凌風中学校(京都)でした。写真は菟田野中学校が優勝した瞬間の写真です。

ベスト4のチームはさすがに基本がしっかりと出来ており見ごたえがありました。特に夢前は繋ぎがしっかりとしていて中学校バレーのお手本のようなチームでした。


この夢前は最長身選手が176㌢、他の選手は160㌢台と云うとても小さいチームですが、アンダー、オーバーの基本がしっかりできており素晴らしい繋ぎで苦しい場面を切り抜けていました。


18日から岡崎市で開かれる全中ではきっと大暴れしてくれることと確信しています。


今大会で目について選手は菟田野のエースと凌風中学校のセターです。いずれも今後楽しみな選手だと感じました。

自家用車問題

テーマ:教育
7月末に滋賀県教育委員会は緊急時以外は生徒を自家用車に乗せてはいけないと、県内の中・高に禁止の徹底を通知しました。


これは1990年某中学校の某部活動が自家用車で練習試合に行く途中事故を起こしたことを踏まえて県教委が緊急時以外自家用車の使用を禁止すると通知を出したことに始まります。


今回の通知理由は、昨年度の中・高生の部活動などで計233人の教員が自家用車に生徒を載せて引率していたことが分かったことからです。内204件が運動部関係だということです。


調査は県立高校で運動部顧問の教諭が県外の練習試合に自家用車で生徒を送迎し、費用徴収していたことが発覚したことが発端とのことです。


私は現役時代(30年前後前)、レンタカーや知人の車を借りて遠征に出かけていました。県内の公式試合等には保護者にもお願いし自家用車で輸送しました。今はスポ少の指導をしていますが、ホーム会場以外で試合があると指導者と保護者で会場まで送迎しています。


理由は、道中の時間の節約や選手の疲労削減、経費削減等起こりうる様々なことを考えれば当然のことです。勿論安全最優先です。子どもたちの練習の成果を悔いなく発揮させるためには、指導者や保護者としてしてやれる最低の仕事だと思います。


県の方針は今日の車社会には似使わないことです。但し、生徒から必要以外の費用徴収があったり安全を度外視する行為があれば論外です。


責任回避のみ考える県教委がこの問題に禁止の徹底をするには、各チームの練習試合や公式試合の移動には運転手付きのバスを県や市費負担で賄うことだです。そうでない限りこの問題の解決は甚だ難しいと思います。
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プロフィール

君が代

脇阪宏一
真宗大谷派
西蓮寺住職
38年の教職生活を基に、市議会議員2期務めさせていただきました。
現在住職の傍ら健全な青少年の育成を願って、"明るく・楽しく・元気よく"をモットーに、スポーツ少年団バレーボールチーム「長浜パンサーズ」の指導をスタッフと共にしています。
練習会場は長浜小学校体育館で週2回(土・日午前中)です。
現在長浜市内51名の男女児童が参加しています。
参加希望者は何時でも受け付けます。


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