原信頼 を取り戻せ
今日(17日)19:00のニュースによると伊丹市で母親が5歳の子どもを虐待死させたと報道していました。
平成18年12月15日の臨時国会で成立した改正教育基本法の〈家庭教育〉第10条には;父母その他の保護者は、子の教育について第1義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に附けさせるとともに・・・・とあります。
第2項には;国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるように努めなければならない、とあります。
このことを踏まえ長浜市は6月より市長直轄機関として【親育】に向けて検討委員会が発足し動き始めました。答申に期待するとともに、次年度(4月)からの具体的取組に期待するものです。
一昨日「中川志郎の子育て論」エイデル研究所発行を読みました。筆者は前上野動物園の園長さんです。
種を悟る「生物的学習」・生き方を学ぶ「生態的学習」こそ母子の信頼関係の源、いうなれば原信頼なのです。生後数ヶ月から数年の間にこれが確立していないと子どもは生涯不安定になるのです。
「子を産んだから母親なのではない。子を育ててこそ本当の母親になるのだ」
子育てについて今こそ動物に学ぶべきだと強く思いました。この本の中には子育ての大きなヒントが沢山あると思います。
是非とも検討委員の人はもとより、保育園・幼稚園の先生方も親になる人も教育に関心のある多くの人に読んでいただきたいと思いました。
私は竹内書店から取り寄せました。
子育ては動物に学べ
「人間は特別であって、動物のようなヤツは『犬畜生』だという時代ではもはやなく、むしろ逆に動物から子育てを学ぶときが今まさに来ていると思います。動物に学ぶというのは、「生物としての原点に戻る」ということです。生物的であることが今、必要なのです。
知識を何年かけて勉強しようがたいした問題ではないんです。大もとである「生物的な学習」と「生態的な学習」が確固たるものでないと、いくら知識を身につけても意味がないといえます。
そこで「生物的学習」とは、例えばそつ啄同期で誕生した親子の鳥は無意識に“種”を悟り親子の絆が生まれる。絆が生まれると、子どもにとってこの親は絶対的安心になるのです。これを「原信頼」とも云います。
次に「生態的学習」とは、絶対的信頼の親から食べるものとそれを得る方法を学びます。また、危険なものや種の中で生きてゆく生き方総てを学びます。
人間と動物はこの二つは同じです。
人間にはここから先があるのです。それは「対外脳」です。これは自分の体に蓄積した知識・体験・経験というものを、意識的に人に伝えようという欲求があります。他の生物と唯一違うところはこのことです。これを伝えるのが学校であり、集積したのが図書館です。さらにはコンピューターや携帯電話です。これは体の外の脳みそといえます。いわゆる「体外脳」があらゆるところに人間社会にはあるわけです。
そこで、先の「生物的学習」と「生態的学習」は人間という建物の基礎工事の部分であり、これがしっかりしていないと「体外脳」をどれ程上積みしても少しの地震や台風でも壊れてしまう、というのが中川氏の話の内容です。
要は、人間としての生き方の基本を生後間もないときに身につけておかないと後からでは身に付かないと云うことだと思います。
私は常々、「生後36ヶ月が人間つくりのすべてである」といってきました。中川氏の話の内容も同じだと思います。
長浜で検討が始まった「親育」も、是非中川志郎先生に学んでもらいたいものと思っています。
興味と関心のある方は是非一度読んでみてください。
21教員採用取り消し?
それは21名の先生が指導力不足及び不適格教員であれば論外です。これについては現場の管理職に確認すれば解決します。名前が公表されていない先生であれば現状で留めるべきではないかと思うのです。何故なら、その中には信頼されている先生もきっと居るはずです。また本人の知らないところで周りの者が勝手にやったということもあるでしょう。
そうでないと過去の改ざんで採用されている人はどうなるのでしょう。さらにこの問題は何年先まで遡るのでしょう?そこで、昨年点数の改ざんで不合格になった人についてはまず謝罪をし本人が了解すれば県が採用するべきだと思います。
このままではトカゲの尻尾を切っただけで終わるように思えます。
糾弾され責任を問われるのは過去から今日まで改ざんを放置してきたその間の教育長をはじめ大分県教育委員会そのものではないでしょうか。ここには何時誰がメスを入れるのでしょう。一方で大分県の日本教職員組合の加入率は65%(全国平均は28%)ですが、そこに構造的な問題があるのではないかと私は気になります。
さらに今回の重要な問題は子どもや保護者との信頼はどうなるのかということです。
この問題は大分県だけではなく他の都道府県にもないとはいえません。文科省は今後二度とこのようなことがないように全国に指導をすると共にチェック体制を整えることだと思います。
滋賀県教育委員会も採用後問題になる指導力不足や不適格教師といわれる者を決して採用しない対策を取ることが重要なことです。この点については本当に大丈夫なのかと疑問を持つところがあります。
全中バレー大会に行ってきました!
19時から我々の仲間の参加チームを含めた懇親会(329会)に参加しました。
22・23日と男子の白熱したゲームを見せてもらいました。今日(23日)13:00頃後髪を引かれる思いで金沢を出発し寄り道しながら16時過ぎ長浜に帰ってきました。
期待していた選手をしっかりと見ることが出来、新たな有望選手の発見もありました。
明日のベスト4に残ったチームは引野(福岡)・富士見西(埼玉)・駿台学園(東京)・深谷南(埼玉)の各中学校だと報告を受けました。秋葉原無差別殺人
さる6月8日東京秋葉原であまりにも悲惨な無差別殺人事件が発生しました。この日は平成13年大阪の池田小学校で起こった無差別殺人事件と同じ月日です。
過去10年間で通り魔事件が67件発生しているといいます。未解決の事件も幾つかあると聞きます。世界一安全であったはずの日本がどうしてこんな人命軽視の国になってしまったのでしょう。
向こう三軒両隣皆仲良く助け合ってきたのが日本の良さだったと思います。何時から勝ち組負け組といった格差社会になったのでしょう。
様々な理由があると思いますが、一つには日本の構造的問題があると思います。
例えば規制緩和から急速に成長?した派遣事業。その結果企業は派遣社員を低賃金で雇用。結果時給1,400円平均で、被雇用者への支給総額月平均20万前後?(2007年度)。これで二十歳を超えた若者が将来に不安こそあれ夢と希望が持てるのでしょうか。
こうした状況が国内の各産業界や地域の中で起こっているわけです。
一部の親が親の責任を果たさない状況・後期高齢者医療制度問題・社保庁の年金問題・各省庁の莫大な無駄使い・大計の無い農業政策等々枚挙にいとまが無い状況です。
今こそ日本の構造改革ができる真のリーダーが求められるときだと思います。
しかし、何はさておいても善悪の判断と自制できる人間であることが優先されることです。それを親を始め学校・地域・社会が育てなくてはならないのです。
私は今議会でも「親育」をはじめ教育問題に触れたいと思っています。
道徳教育
14日(月)10時少し前に教育委員会へお邪魔してきました。私が今日の教育でもっとも重要だと思っている道徳教育への長浜市の取り組みについて幾つかの質問とその回答を得てきました。要は、長浜市の教育委員会はその重要性を充分理解しそのことへの取り組みを今年度最重点事項としていることがよくわかりました。
午後は、この4月より旧浅井庁舎に開設された「教育センター」を見せてもらいに行きました。2階全体のフロアーを活用したゆとりあるすばらしいものでした。大いに広く活用していただき成果をを上げていただきたいものと思いました。
個人的には、近い将来教育委員会全体をこの旧浅井庁舎に移転設置をしていただきたいものと思っています。
※写真は咲き始めたさくらんぼ(ナポレオン)の花です。