首相公選
今日(10日)の読売新聞の「論点」は松沢成文氏(前神奈川県知事)が「首相公選現行法で可能」の見出しで寄稿されていました。要点のみ簡潔に記します。
“日本の政治の劣化が叫ばれて久しい。ここまで来ると「国民のトップリーダーは主権者である国民に選ばせろ」という声が大きくなるのも当然だ。実現すれば国民の政治への参加意欲と責任感を醸成することに繋がる。
憲法67条で日本が議院内閣制の政治体制であることを保障している。しかしながら、この条文を改正せずに実質的に首相公選が実行可能な方法を提起したい。
まず、国会議員の中から首相候補者を定めて有権者に提示する。乱立を防ぐため一定数(例えば50名)の国会議員による推薦人を集めることを義務付ける。候補者は政策論争中心の選挙戦を実施し、有権者は首相に最もふさわしいと考える候補に投票する。
この結果、最大得票者が国会における唯一の首相候補となり、国民の選択を最大限に尊重して国会が首相として指名し、天皇が任命する。
これによって、天皇の権限や議院内閣制の憲法の規定を改正せずに、実質的に国民が首相を選ぶ首相公選制を実現することが可能となる。”
充分と検証の上、一刻も早い実現を願いたいものです。