産経抄
今日(17日)の産経抄を抜粋してみます。
“「一つの概念をしゃべるとき、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだと龍馬は思っている」(『龍馬が行く』)。司馬遼太郎が龍馬を通して、政治家の言葉の重みについて語っている。
政界で失言問題が起こるたびに、この一節を思い出す。最も今回の鳩山由紀夫前首相の発言は、失言のレベルをはるかに超えてしまった。
・・・。前首相は普天間問題では当初「最低でも県外」と自信たっぷりだった。母親からの資金提供については、国会への資料提出を約束し、首相辞意表明の際は「次の総選挙には出馬しない」と明言した。結局「なんちゃって」と言わんばかりに、総てを反故にした。
前首相のほとんどの発言は、その場を取り繕うための「方便」にすぎなかったのではないか。今さら前首相の資質を論じても仕方がない。こんな人物に日本の舵取りを委ね、今も続く政治の混迷を招いた事態を、深く反省するしかない。・・・。”
野党時代は光っていた管直人現首相を見ていると、総てに自信を失いまさにダッチロール状態。2年前、政権交代の4文字に躍らされ、事態を冷静に見ることの出来なった国民への代償はあまりにも大きなものとなって今日降りかかってきたようです。