建国記念日
今日(11日)は建国記念日(旧暦の1月1日)です。昨年のこの日は、どうしても知覧に行きたいとの思いに駆られて一人で鹿児島に向かった日です。
鹿児島空港近くでレンタカーを借り、土砂降りの中を一路知覧特攻平和館に向かいました。そこには1036人の隊員達の遺書・日記・手紙・写真など関係資料が沢山展示されていました。
展示品を見るなり涙があふれたのを今も思い出します。中でも二十歳で散っていった宮川三郎軍曹のことは忘れられません。この話は映画にもなりましたが、特攻おばさんと慕われていた鳥濱トメさんの話です。
“「明日わたしは沖縄に行き、敵艦をやっつけてくるから、帰ってきたときには、宮川、帰ってきたかと喜んでください」と言うので、「どんなにして帰ってくるの?」と尋ねたら、「ホタルになって帰ってくる」というのです。そしたら約束の時間にホタルがやってきたんです。”
彼等は二十歳前後で散っていったのですが、こうした兵隊であった人達や一般市民が大東亜戦争で亡くなった犠牲者の数は300万人を超えます。こうした尊い犠牲の上に今日の日本の繁栄があることを決して私たちは忘れてはなりません。
去る1月26日、西岡武夫参院議長は菅首相に対して、「2月11日の建国記念日に政府主催の祝賀式典を行うべきだと思う」と書簡を提出していますが、その回答は無いとのことです。
建国記念日の趣旨は、「建国を偲び国を愛する心を養う」ところにあるのですが・・・・。今日の皆さんの心持ちは如何なものだったでしょう?