動かぬ行政
昨日の継続になりますが、私は過去5回虐待及び青少年問題に関わり議会において《親育》の設置について質問してまいりました。
「母親こそ人間が最初に出会う教師である」と言います。このことは如何に母親の存在がその人の人生にとって重大であるかと言うことです。
そのことを踏まえ、私は母親への期待と子どもの成長を願い、03年,長浜市立図書館勤務の時には、市の財政が大変に困難な状況でしたが、誠意を込めて請願と要望をしまして04年度よりブックスタート事業を実施することが出来ました。
しかしながらこれだけでは済みません。今日の全国各地における虐待問題、さらには青少年に関わる様々な問題行動はとても放置できる状況ではありません。勿論長浜市においても同じです。
そこで私は長浜市においては母親が母子手帳を交付された時から、誕生後3年間、則ち36ヶ月は、計画的に行政として子育てにおける親の責任をしっかりと教育《親育》する必要があるのではないかと訴えてきました。
去る21年度第3回9月議会では過去の質問も踏まえて、何時から実施するのかを問いました。
時の市長から、“これは大事な問題ですし深刻な問題です。議員さんのお話を聞きまして私も分かりましたので、9月中に有識者の皆様にお集まり願い、話を聞いて、具体的な動きを何とかするようにやっていきたいと考えています”と、答弁をいただきました。
具体的な動きが遅々として進まぬ状況を関係者に聞きますと、縦割り行政の中でなかなか困難があることを確認しています。また、子どもの人格や人権を語らず、親の「人権」という言葉を用います。
子どもは日々成長を続けています。将来を担う乳幼児教育が大切なのか、利害を考えて動かぬ縦割行政が大切なのかは火を見るよりも明らかなことです。学校を含め一般社会では、このような悠長なことは云ってはおられません。即対応と実行です。
私はこの問題の実施に向けてさらなる努力の必要性を感じています。国や他市の動向を待つのではなく、長浜市から発信する思いで行動することこそ大切なことだと思うのですが?
今のところそうした意気込みを感じることの少ない現状です。 完