道徳の充実
さる11月30日、文部科学省は全国の小中高校を対象とした08年度の「問題行動調査」の結果を公表しました。
児童生徒の暴力行為の発生件数は5万9618件(前年度比13%増)で、過去最多を更新しました。いじめの認知件数は8万4648件で、前年比16,2%減ったもののいぜん高い数値を示しています。
文科省は各都道府県の聞き取りを基に、「感情をコントロールできない児童生徒の増加」や「規範意識やコミュニケーション能力の低下」等を増加の背景にあげています。
この回復のためには道徳教育の充実が求められます。しかし問題の子供たちの背景を考えてみると、まず保護者やその上の世代が幼児期から児童・生徒の時代に、しっかりと「道徳」を学び「躾け」られていたかという疑問があります。
その時代に家庭・地域・学校で規範意識(して良いことと悪いこと)をあらゆる場面でしっかりと学び身に付いていれば、今日のようにはなっていなかったと思うのです。その点では、学校教育も反省する必要があります。
幸い、長浜市においてはここ数年各学校において道徳教育の充実に向けて真剣に取り組んでもらっています。今後その学びが、あらゆる教育活動の中で実践に結びついて行けば、近い将来より以上のすばらしい町になるだろうと期待をしています。
それにしても、先の民主党の「事業仕分け」で文科省の要求した道徳教育予算(心のノート等)が縮減されたことは時代に逆行する行為であって、とうてい理解が出来ません。この国を如何様なる国にしようとしているのでしょう?強力な支持団体、日教組(輿石東)の影が強く見て取れます。