ヨーロッパから その2

テーマ:よもやま話
今回は出張直前にフランスの新聞社へのテロがあり、出張中には「イスラム国」の身代金事件が発生した。

ヨーロッパのテレビ、といってもBBC-WORLDかCNNを見るしかないが、ドイツではイスラムや移民排斥の運動がしばしばテレビ放映される。ムスリム=テロリストではないはずなのに、もともと極右団体が勃興している背景があって、このような事件をきっかけにムスリムを排除するような方向へ向かおうとする。

しかしながらドイツなどは長年トルコ系の移民が非常に多いし、フランスもアフリカ系移民が多い。
「ローマ人の物語」で塩野七生さんは、ローマの繁栄には宗教や民族にこだわらない寛容(クレメンティア)があったからだとするが、現実日本のヘイトスピーチを見ても、あるいは隣国の様子をみても、おおよそ寛容とはいいがたい。共生という言葉がはやったが、まさしくどのように共生するかが問われている。日本は八百万の神なのだから。

そういう意味で帰りにイスタンブールに一泊したのは良い経験だった。トルコは比較的オープンなムスリムの国で、ブルカをまとった人は少数だ。スカーフは普通だが、フレンドリーである。たまたま歩いていて声をかけてきた(ガイドをするから、というのが多い)トルコ人と話しをする機会があったが、日本からの観光ツアーは昨年ぐらいからかなり減っていて「プータロ―ですすよ」と立命館大学に2年留学したという彼はそれでも明るく笑って話してくれた。
確かに、ちょっと行くのを控えようかなというイメージがあることは事実だ。

もともとイスタンブール自体が、キリスト教とイスラム教の争いの場である。ローマ帝国が分離して、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の首都であったのが、オスマントルコに占領されその首都となって、ケマル・アタチュルクの近代化によって現在に至っている。(ちなみに近代化の際にアルファベットを採用したことで、トルコの旅はコリアより楽である)
トルコ自体はEUに入りたいのだが、おそらくそれを妨げている最大の理由が宗教と民族の問題なのだろう。
ついでに言えば「イスラム国」といわずISISというアルカイーダのような組織と報道しないと、どこかのバカな参議院議員みたいにイスラム世界、イスラム教徒とテロリストを混同することになる。

関係ないが、ブルカをまとっていて、どうやって食事をするんだろうと思っていたら、ホテルの朝食で目撃できた。
瞬間に顔を覆った布をまくって食べるのだ。

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