いつまでホコリをたたくか・・・
テーマ:お店の情報(イベント等)や仕事のお話
2013/08/31 11:55
また、京都西川が朝日新聞にたたかれた。
今回は、掛け布団のわたの詰め物が、表示では高機能繊維100%だったのに38%ぐらいしかなかったとか。
おそらく、この会社 ホコリをたたけばきりがないだろう。戦々恐々としている同業の寝具メーカーも多いはずである。量販店は「安い」しか頭にないから、値下げ圧力は半端でなく、対応しようとすると、どこかで辻褄を合わせることになる。当たり前の話なんだが、そんな理屈は量販店のバイヤーには通じない。
今回は国産品だったから、「中国製ですので」という言い訳も通用しない。湖北は寝具の加工下請をしている工場が多いのだが、実際どこも厳しい。今回の工場がどこかは判らないが、どうせわからないだろう・・・といって38%の混率でごまかしたくなる気持ちもよくわかる。 もちろん、それをさせないのがブランドコントロールなんだけどね。
私の店では羽毛布団を100%自家製造している。肌ふとんなどを一部加工工場に出す場合もあるが、こちらから生地と原料を支給する。そうでないと品質の保証がとれないからだ。
例えば「これぐらいの価格でハンガリーグース入れて作ってほしいんだけど」と一般の工場に頼むと「大概は判りました」といってハンガリーグースの保証書が付いた製品を送ってくる。・・・が、本物である保証はまずない。
中国や台湾経由で仕入れた原料にハンガリーグースの表示があっても、ハンガリー産羽毛が入っているとは限らない。中国ものとブレンドしていることも多いし、ひどいとダックダウンとブレンドする、最近は東欧産グースは非常に高騰しているので、このパターンはかなり増えているらしい。仮にハンガリー100%としても三級品である可能性もある。
かような状況だから、産地を信用せよというのが無理な話。原産地証明書は印刷すれば済むのだから。
結局、信頼できる羽毛ベンダーと取引するしかないのである。産地にこだわるより、羽毛の等級にこだわった方が実用的だ。羽毛メーカーさんには「良いものをください、値段はそのあとです」という。購入する側からいえば、品質保証をする=購買価格保証をするということでもあるのだから。
今回は、掛け布団のわたの詰め物が、表示では高機能繊維100%だったのに38%ぐらいしかなかったとか。
おそらく、この会社 ホコリをたたけばきりがないだろう。戦々恐々としている同業の寝具メーカーも多いはずである。量販店は「安い」しか頭にないから、値下げ圧力は半端でなく、対応しようとすると、どこかで辻褄を合わせることになる。当たり前の話なんだが、そんな理屈は量販店のバイヤーには通じない。
今回は国産品だったから、「中国製ですので」という言い訳も通用しない。湖北は寝具の加工下請をしている工場が多いのだが、実際どこも厳しい。今回の工場がどこかは判らないが、どうせわからないだろう・・・といって38%の混率でごまかしたくなる気持ちもよくわかる。 もちろん、それをさせないのがブランドコントロールなんだけどね。
私の店では羽毛布団を100%自家製造している。肌ふとんなどを一部加工工場に出す場合もあるが、こちらから生地と原料を支給する。そうでないと品質の保証がとれないからだ。
例えば「これぐらいの価格でハンガリーグース入れて作ってほしいんだけど」と一般の工場に頼むと「大概は判りました」といってハンガリーグースの保証書が付いた製品を送ってくる。・・・が、本物である保証はまずない。
中国や台湾経由で仕入れた原料にハンガリーグースの表示があっても、ハンガリー産羽毛が入っているとは限らない。中国ものとブレンドしていることも多いし、ひどいとダックダウンとブレンドする、最近は東欧産グースは非常に高騰しているので、このパターンはかなり増えているらしい。仮にハンガリー100%としても三級品である可能性もある。
かような状況だから、産地を信用せよというのが無理な話。原産地証明書は印刷すれば済むのだから。
結局、信頼できる羽毛ベンダーと取引するしかないのである。産地にこだわるより、羽毛の等級にこだわった方が実用的だ。羽毛メーカーさんには「良いものをください、値段はそのあとです」という。購入する側からいえば、品質保証をする=購買価格保証をするということでもあるのだから。