羽毛布団は洗ってもいいの?
テーマ:羽毛ふとんのお話
2012/05/31 08:50
さてもう一つ多い質問「羽毛布団は洗えるのですか?」
実際クリーニング店でも羽毛布団の丸洗いをしているところは少なくないが実際はどうなのだろう。
結論からいうと「できるだけやらないで欲しい」
羽毛布団の生地の分類方法はいろいろあるけれども、「洗うことができる生地」と「洗えない生地」に分けられる。
「洗うことができる生地」はさらに「通気性の良い洗うことができる生地」と「通気性が悪いが洗うことができる生地」に分類されると思ってほしい。
問題は、国内で販売されている羽毛布団の90%以上が、実は「洗えない生地」で出来ているという事実である。詳しく説明してみよう。
ほとんどの羽毛布団の側にはダウンプルーフという「羽毛の吹き止め加工」がなされている。この加工が丸洗い(この場合水洗いということ)によって吹き止めの効果が減ったり、無くなってしまったりするのである。一般的に多い60サテンの場合、あるメーカーの生地は通気度が1.3ccであるが、丸洗いするとダウンプルーフが取れて3.7ccと通気度が上がってしまう。この羽毛布団を丸洗いすると、羽毛、特にダウンファイバーと呼ばれる羽毛のゴミが出やすくなってしまう。国産の生地の場合通気度は2cc以下にするのが一般的で3ccが上限であるからなのだ。
全ての羽毛布団が丸洗いすると吹き出しが出て使い物ににならないか、というとそこまではないのだが、リスクがかなり高いのは事実だ。
ドライクリーニングはその心配はないが、そのかわり汚れが取れるのは表の生地だけで、中の羽毛まできれいになるわけではない。
次に、市販で多くみられる「ウォッシャブル羽毛布団」。これのほとんどは生地がポリエステル、もしくはポリエステルが高混率の生地だ。確かに洗えるのだが、初期の通気度は1cc未満のものがほとんどだ。つまり、洗えるけど通気性が悪いので蒸れやすい羽毛布団だということになる。羽毛本来の良さは失われてしまうのだ。
それならば「通気性の良い洗うことができる生地」を選べばいいのか、というと、それが正しいのだけど、このタイプの生地は日本でも非常に少数派だ。一方ヨーロッパには多い。うちの店の定番生地 W88,S59,S16,158,5158,198はいずれも丸洗いに対応して、しかも高通気度(2cc~2.5cc)である。
羽毛は10年以上使ったらリフォーム(仕立て直し)をして、また長く使うことができるのだけど、代謝量が減っている高齢者はともかく、通常は3~5年に1度は丸洗いをしたいものだ。それによって、羽毛の損傷が少なくなり、長く使うことにつながるのである。
羽毛メーカーの中には丸洗いできる点を強調するあまりに、毎年洗うことを推奨しているところがあるが、私は絶対おすすめしない。毎年洗うと、羽毛の油脂分が少なくなって・・・つまりリンスのしていないバサバサの毛になり、弾力性が失われて、羽毛が壊れてしまうのだ。
というわけで、新規購入やリフォームの際は丸洗いに対応した側を選ぶことをおすすめしたい。
どうしても、洗えない生地の羽毛布団を洗いたい場合は、このリスクを認めていただいた上で、できるだけ丸洗い時に生地に負担をかけない洗浄方法(アクアジェット・ウォータージェット)が良いだろう。
実際クリーニング店でも羽毛布団の丸洗いをしているところは少なくないが実際はどうなのだろう。
結論からいうと「できるだけやらないで欲しい」
羽毛布団の生地の分類方法はいろいろあるけれども、「洗うことができる生地」と「洗えない生地」に分けられる。
「洗うことができる生地」はさらに「通気性の良い洗うことができる生地」と「通気性が悪いが洗うことができる生地」に分類されると思ってほしい。
問題は、国内で販売されている羽毛布団の90%以上が、実は「洗えない生地」で出来ているという事実である。詳しく説明してみよう。
ほとんどの羽毛布団の側にはダウンプルーフという「羽毛の吹き止め加工」がなされている。この加工が丸洗い(この場合水洗いということ)によって吹き止めの効果が減ったり、無くなってしまったりするのである。一般的に多い60サテンの場合、あるメーカーの生地は通気度が1.3ccであるが、丸洗いするとダウンプルーフが取れて3.7ccと通気度が上がってしまう。この羽毛布団を丸洗いすると、羽毛、特にダウンファイバーと呼ばれる羽毛のゴミが出やすくなってしまう。国産の生地の場合通気度は2cc以下にするのが一般的で3ccが上限であるからなのだ。
全ての羽毛布団が丸洗いすると吹き出しが出て使い物ににならないか、というとそこまではないのだが、リスクがかなり高いのは事実だ。
ドライクリーニングはその心配はないが、そのかわり汚れが取れるのは表の生地だけで、中の羽毛まできれいになるわけではない。
次に、市販で多くみられる「ウォッシャブル羽毛布団」。これのほとんどは生地がポリエステル、もしくはポリエステルが高混率の生地だ。確かに洗えるのだが、初期の通気度は1cc未満のものがほとんどだ。つまり、洗えるけど通気性が悪いので蒸れやすい羽毛布団だということになる。羽毛本来の良さは失われてしまうのだ。
それならば「通気性の良い洗うことができる生地」を選べばいいのか、というと、それが正しいのだけど、このタイプの生地は日本でも非常に少数派だ。一方ヨーロッパには多い。うちの店の定番生地 W88,S59,S16,158,5158,198はいずれも丸洗いに対応して、しかも高通気度(2cc~2.5cc)である。
羽毛は10年以上使ったらリフォーム(仕立て直し)をして、また長く使うことができるのだけど、代謝量が減っている高齢者はともかく、通常は3~5年に1度は丸洗いをしたいものだ。それによって、羽毛の損傷が少なくなり、長く使うことにつながるのである。
羽毛メーカーの中には丸洗いできる点を強調するあまりに、毎年洗うことを推奨しているところがあるが、私は絶対おすすめしない。毎年洗うと、羽毛の油脂分が少なくなって・・・つまりリンスのしていないバサバサの毛になり、弾力性が失われて、羽毛が壊れてしまうのだ。
というわけで、新規購入やリフォームの際は丸洗いに対応した側を選ぶことをおすすめしたい。
どうしても、洗えない生地の羽毛布団を洗いたい場合は、このリスクを認めていただいた上で、できるだけ丸洗い時に生地に負担をかけない洗浄方法(アクアジェット・ウォータージェット)が良いだろう。