意が伝わっていないか・・・

テーマ:お店の情報(イベント等)や仕事のお話
昨日 去年の8/11の記事にお叱りのコメントが入った。

羽毛のハンドプラッキングが動物愛護団体のバッシングを受けていて、(中略)その結果羽毛が値上がりするという記事内容に対して、こういう動物愛護団体に(反捕鯨団体の言及もふまえて)偏見を持っているのではないか、経済優先ではないか、私はクルーエルティフリーなら高くても買う、という趣旨のコメントである。(内容が一方的に思われたので承認はしていない)

この記事だけを見てそうお感じになったのか、よくわからないのだが、これには背景がある。羽毛の問題はまず現状を理解していただかなくてはならぬ。

羽毛のハンドプラッキングの問題は現場からいえばでっち上げに近い。通常鳥の羽毛は生え替わる。ほおっておくと下に落ちてしまうので、生え替わり寸前に手でプラッキング(摘み取りを)する。鳥に痛みが皆無だとはいわないが、生え替わり寸前だから、ストレスは非常に少ないと考えて欲しい。

これを、これから生えそろう鳥を持ってきて羽毛をむしり、赤く腫れたといって問題だとテレビ番組が仕立てたらしい。そりゃ、その時点でむしったら痛いにきまっている。どうも過激的な団体が仕掛けたらしいが、これが元になってハンドプラッキングは禁止となった。

結局困ったのは実直な農家である。農家へプラッキングを専門に回っていたおばちゃんたち(ジプシーが多いという)には致命的だ。成長途上で羽毛を得ることができないために、グースの飼育数は減り、特に長期飼育のグースが激減したという。皮肉な目で見れば、短期飼育のグースが増えたということは、グースの生かされる寿命が減ってしまったということだが、そういうことはお構いなしなのか? 従来のようにプラッキングをしていれば、一羽の鳥から3回採取できたのだが、こうなると同量の羽毛を揃えようとすると3羽の命が必要となる。

動物愛護は確かに大切だ。このことに反対するつもりはないが、今回のは度を越しているように思われる。実際業界では、あるポリエステルメーカーの陰謀ではないか・・・などというまことしやかな情報が飛び交った。
結局、昔からつづく農家のある種の文化が壊れようとしている。良い農家は、彼らが育てている鳥たちを心から愛しているのだから。

これって、アメリカが良くやる「民主主義」の押売りによく似ていないか? 自分たちは間違っていないと、十字軍のような振る舞いに正直私はうんざりしている。 民主主義の輸出をしながら、一方でちゃっかりと儲けている。イラクなんて典型だよね。

動物愛護団体や、反捕鯨団体も、先鋭化することで寄付を集め団体を拡大してきたことは間違いがないだろう。しかし動物や鯨に対する上から目線が、いかにも西洋的だ。東洋の、仏教思想なら動物・植物を問わず生きていることについては平等であり、お互いが殺し合いをしなければ生きていけないという、現世の業を認識するところから始まるのだろうが。

皆さんはどうお感じになられるだろうか?

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