おくりびと10冠

テーマ:ブログ

 昨日、おくりびとを見に行こうかなと思ったら、時間を勘違い。仕方なくベンジャミンなんたらを見ました。生まれたとき80歳で、死ぬときは赤ちゃん。つまり、身体だけが人生を逆戻りするというものです。第1次世界大戦が終わる頃に生まれて、2002年に死ぬ。途中は眠かったのですが、けっこう面白い映画でした。

 

 ところで、「おくりびと」がアカデミー賞10部門で1位を取った事が新聞に出ていました。このブログでも9月に1度、おくりびとについて書いています。そのときにも書きましたが、納棺時に冥土への小遣い(餞別)をもじった一紋銭の絵が描いた財布を懐へ入れてあげます。そのときに私は号泣してしまいました。「こんな小遣いしかやれんですまんかったな。」ということです。

 

 さて、本日油甚さんが「最後のボタン」ということで書いておられます。火葬場で遺体を焼却炉に入れた後、点火ボタンを喪主が押します。これはあたりまえと思っていたのですが、地域によっては違うのですね。

 

 3年前の父の葬儀の時、長年連れ添った母に一緒に最後のボタンを押させようと思ったのですが、母は当然いやだといいましたので私が喪主として押しました。このいちばんつらいけど喪主の務め、今まで何人か見ていますが

1、ボタンに手をかけてしばらく時間をおいて下を向きながら押す人。

2、普通に押す人

3、礼をしてから押す人

4、一言語ってから押す人

色々あります。

私の場合は廻りはビックリしたようですが、

 焼却炉に向かって一礼をした後、「あなたが父親であったことを誇りに思います。安らかに眠って下さい。さようなら。」と叫ぶようにことばをかけ、一気にボタンを押しました。そうでないと押せません。

 

 今回のおくりびとに対するアカデミー賞での高い評価は、この人生の最期にあたっての大切な事を、高い表現力で演じ展開されていることなのでしょうね。今回のような表彰はめったにないことだと思います。

 

 ビバシティシネマでは3月1日まで上映。見に行きたいけどいけるかな。話しがまた暗くつまらない話しになりました。ごめんなさい。

 

 

 

 

コメント

  1. 2009/02/21 20:56
    そうでしたか、そのように叫ばれましたか。ぱんやさんらしいと思います。暗くてもちっともつまらない話だとは思いませんよ。
  2. 2009/02/22 00:25
    『日本ならでは』の受賞だったのでしょうね。
    海外でどの程度理解してもらえるかが興味のあるところです。
    歳の順なら、私もいずれ両親を送らねばなりませんが、やはり、想像したくないですね。
  3. 2009/02/23 00:04
    油甚さんへ
     すみません。おくりびとの映画見て来ました。映画ではボタンを押す人は係員(笹野孝史)でした。地域によって違うのですね。

    松男さんへ
     海外でも結構高い評価を受けているようです。親の死と言うのは普通の人なら1度か2度、通らねばならないつらい道です。映画では「死は次の命への門」と言っていました。

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