弔辞

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 本年の年末年始は気のせいかもしれませんが訃報が多い気がします。私がカラオケではいつも歌う、やしきたかじんさんが1月3日に亡くなられていたということですし、年末には大瀧映一(これであっていたのかな?)さんが亡くなられていました。



 先日亡くなられた、女優の淡路恵子さん。煙草を吸う姿が本当に似合う女優さんということでした。今日の早朝にテレビを見ていて淡路さんの死を悼む声が上がっていましたが、その中で綾戸智絵さんが「信じられないことの一度も生でお会いしたことがないんです。今日初めて会うの。そして弔辞を述べさせてもらうんだけど、そこで歌を歌う。」と言っていました。




 先日、私の家が門徒に入れていただいているA寺の坊守さんが亡くなられましたが、その告別式では門徒総代のMさんと門徒婦人部のHさんが弔辞を読まれたそうです。告別式の中では故人と縁の深い方などに弔辞をお願いすることが、よくあります。



 私の身内では義弟の葬儀の時、友人や職場のNHK関係者の方が数名、弔辞を述べられました。その中でも、義弟の高校時代の友人が読まれたとき、友人の事故のニュースに「間違いであってほしい。」の願いもむなしく、悲しいお知らせに、このように弔辞を読むことに涙ながらにしっかり述べておられたのが印象的でした。


 伯父の告別式では曳山祭りなどで一緒に活動をされた伯父よりは10年以上も若いTさんに述べていただきました。Tさんは普段の姿からは信じられないことに緊張のあまり振るえて弔辞を読まれました。弔辞を終えた後、震えのため弔辞の紙をたたむことができずに、くしゃくしゃとされたのを覚えています。



 私は、今でも親父に申し訳ないと思うのですが、親父が急逝したこともあり弔辞の段取りに気づくのが遅く、親父の親友であるKさんにお通夜の後、遅くからお願いしました。しかしKさんは親父との別れのつらさで「酒を飲んでしまったし、書くことができんでこらえて。」と言われて弔辞を述べてもらうことができませんでした。

 それで翌日、司会の方から「弔辞はどうされますか?」と言われたときに私は急に思いついたのですが「私が述べてはいけませんでしょうか?」と言いました。一応、叔父たちに了解をとりました。一昨年亡くなった叔父は「やれ。」と言ってくれたのが忘れられません。なぜこれを言ったかと言いますと加山雄三が父親の上原謙が亡くなった時に葬儀で語りかけていたのを思い出したからです。




 弔辞は、故人の生きざまがよくわかるものですね。私が、述べた後、妹がNHKの元上司に言われたそうです。「お兄さんのことばで、お父さんの生涯がよくわかりましたね。お父さん本当に一代記が書けるね。」と。


 親父の偉大さがわからず、ただ無意味に過ごしていた私。今、反省ばかりさせられています。



 

コメント

  1. 2014/01/23 07:59
    いずれ私にもその時がきます
    偉大なる父 確かにそうだなぁ
    自分はこどもたちにそうは思ってもらえないけどね
    2014/01/23 22:45
    私なんぞ、恥ずかしい親父になったと思います。だから神様は子供を授けてくれなかったのかな(笑)。

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