雪の鴛鴦(おしどり)
今年の前半はオイルマネーによる石油関連の高騰、そしてサブプライムローンさらに9月には米大手証券リーマンブラザーズの破綻によるアメリカ発の金融危機で「百年に一度の大津波」となり、それが世界を覆ってしまいました。
3ヶ月後には米国に一蓮托生の日本企業は瞬く間に影響を受け、それまで企業を支えてきた弱者(非正規職員)の切捨て。これは如何なものかと誰しも考えることだと思います。
生きるために必要なことは「働くことと食べること」であるはずです。それを奪われた人はどうすればいいのでしょう?
県下でも極めて財政力の乏しい長浜市にも気になることがあります。市役所職員(市民病院は別)の42,3%(全国平均28%)の人が非正規職員です。この人たちを低賃金で雇用し正規職員には近隣市は本より県職員よりも高額な給与(ラスパイレス指数99,3%)が支給されています。このような実態を知って市民の皆様は納得されるのでしょうか?
一方で上記の問題も作用しているのだと思いますが、無差別殺人やひき逃げ等悪質な事件が多発しました。
長浜市はもとより政府も雇用対策について再考するべきところに来ていると思います。
2009年は互いに尽くしあい仕えあえる真に豊かな仕合わせな社会になることを期待するものです。勿論私も尽力してゆきたいと思っています。
今年1年皆様には本当にお世話になりましたこと、有難うございました。
“仲良きことは美しき哉”と言います。
床の間に岡文涛の「雪の鴛鴦」を掛けて今年の締めにしたいと思います。